用語集

あ行

イエローゴールド
ゴールドと一口にいっても、そのカラーにはいくつか種類があり、そのカラーは金と混ぜる物質によって変わります。ゴールドの1つイエローゴールドは、銀と銅を混ぜることでできるカラーです。純金を100%とした場合、イエローゴールドには純度75%の金が含まれています。そして、残りの25%に含まれるのが銀や銅です。銀や銅の割合は会社によって異なるため、同じイエローゴールドといっても、会社ごとにひと味違ったカラーになることも。金は光沢があり、なおかつサビにくいことが特徴です。しかし、柔らかい物質でそのままジュエリーに使用してしまうと、変形やキズがついてしまう可能性があります。繊細なデザインや耐久性が求められるジュエリーには適さないため、金とほかの物質を混ぜてさまざまなカラーを作るのです。
インクルージョン
ダイヤモンドの結晶には、結晶ができるまでの間に鉱物の結晶や空気などが入ります。ダイヤモンドの結晶のなかに入っているこれらのものは、総称してインクルージョンと呼ばれており、ダイヤモンドの輝きを大きく左右します。インクルージョンがなければ透明度は高くなり、インクルージョンがあれば光が遮られ透明度は低下します。高い透明度を誇るものが高品質のダイヤモンドとされていますが、そのような高品質なダイヤモンドはインクルージョンがないことから、光が遮られることなく美しく輝いているのです。インクルージョンはダイヤモンドのほかにも、水晶系のものによく見られます。

エタニティリング
エタニティリングの“エタニティ”とは、英語で“永遠”を意味する言葉です。エタニティリングの特徴は、リングの全周に、同サイズ同カットの宝石が途切れることなくあしらわれている点です。リング全周に宝石が並んでいることから、エタニティリングは“永遠の愛の象徴”といわれています。全周に宝石があしらわれている、正統派のエタニティリングを“フルエタニティ”、半周ほど宝石があしらわれているものを“ハーフエタニティ”と呼びます。コスト面やサイズ直しが必要となったときのことを考慮して、ハーフエタニティのものを選ぶという方も多くいます。エタニティリングはリング幅が均一なため、ベーシックな結婚指輪と一緒に重ねづけすることもできます。
エメラルドカット
エメラルドカットは、ステップカットの1つです。人気の高い色石の1つ“エメラルド”によく使われるカット方法であることから、そう名付けられました。エメラルドカットには、クラウンとパビリオン両方に、長方形または正方形のテーブルを持つという特徴があります。その周りを囲むように2列、3列とファセットが並んでいるため、テーブルをうまく引き立たせることができ、宝石の存在感が強まります。またテーブルが広いことにより、宝石の透明感や色調なども引き立ちます。このほか、コーナーが斜めにカットされているという点もエメラルドカットの特徴の1つです。上から見て8角になるようコーナーがカットされており、これは宝石の破損防止にも有効だとされています。

オーバルカット
オーバルカットの“オーバル”とは“楕円形”を指す言葉です。オーバルカットの宝石を上から見ると、小判のような形をしているのが特徴です。カット面が多く、一般的には57面が定番となっています。そのカット面が光を効果的に反射させるので、輝きが強く見た目も美しいのが特徴です。光を強く反射させることからブリリアントカットの一種として知られていますが、その一方でファンシーカットの定番としても知られています。オーバル(楕円形)カットという名前の通り、曲線的で優しい印象の形状になります。そのため、落ち着きや上品さ、クラシカルな印象を与えたいときにぴったりのカット様式といえます。その優雅な印象から、ルビーやサファイアといったカラーストーンのカットにもよく用いられます。
オールドシングルカット
オールドシングルカットとは、宝石のカット様式である“ブリリアントカット”の変形です。このカットでは、宝石上部に8つのファセット面とテーブル面、宝石下部に8つのテーブル面が形成されるのが特徴です。オールドシングルカットは、“エイトカット”や“オールドエイトカット”とも呼ばれ、その起源は15世紀中期頃にまで遡ることができるといわれています。それ以前は、徹底的に研磨してファセットを平らにする“ポイントカット”や、テーブル面が初めて登場するようになった“テーブルカット”などが主なカットスタイルだったとされています。オールドシングルカットは、現在ではメインの宝石を引き立てる“メレダイヤモンド”のカット様式としてよく用いられます。

か行

鑑定書
鑑定書とは、宝石鑑定士がダイヤモンドの評価を等級付けした際に発行される品質証明書のことです。この鑑定書は、ダイヤモンドの評価基準である“4C”を考案した国際的鑑定組織“米国宝石学会(GIA)”を始め、ベルギーのHRDやIGI、日本の中央宝石研究所などさまざまな鑑定組織から発行されています。GIAによって鑑定されたダイヤモンドには専用のナンバーが刻印され、鑑定内容とともに永久的に保管されるという特徴があります。鑑定書付きダイヤモンドの品質は、公的な鑑定組織によって保証されたと考えられるので、大きなステータスになります。特に、婚約指輪など一生もののリングに鑑定書付きのダイヤモンドを使用すれば、より特別な一品になります。
カット
ダイヤモンドの価値を決めるための要素、カラット、カラー、クラリティ、カットからなる4C。そのなかでも、ダイヤモンドの輝きに大きく関係しているのが“カット”です。カットのよいものほど、輝きが美しいとされています。カットの総合評価は、プロポーションとフィニッシュ(ポリッシュとシンメトリー)で決定されます。その評価にはエクセレント、ベリーグッド、グッド、フェアー、プアーの5段階があり、なかでも最上級の美しさを誇るのがエクセレントです。最高級の煌めきを放つエクセレントのダイヤモンドは、婚約指輪の購入者から高い人気を集めています。
カラー
カラーとは、ダイヤモンドの評価基準である“4C”の1つで、色味を表しています。アルファベットのDを始めとするカラーは全部で23段階あり、その一つひとつで色味や価値が異なります。最も色味のないものがDカラー、対して、最も黄色味の強いものがZカラーです。例えばDとEのように隣り合うカラーの色味を素人目で区別することは難しく、それほど大差ないように思えるかもしれません。しかしダイヤモンドの価値は無色に近いほど高くなります。そのため、婚約指輪に用いられるのはIカラーまで。特に人気のカラーはD、E、Fとなっています。なお、天然の鉱物であるダイヤモンドのカラーは人工的に変えることはできないので、ダイヤモンドそのものの価値をプロの鑑定士に評価してもらうことになります。
カラット
カラットとは、ダイヤモンドの評価基準である“4C”の1つであり、重さを表す単位です。4Cのなかでも正確な評価が得られるポイントで、鑑定士により評価が異なることがありません。1カラットで0.2グラムと決まっており、基本的に数字の大きさに比例して価値も高くなります。ただし、カットの仕方、もしくはダイヤモンドに含まれる不純物の量などによりダイヤモンドのサイズが変わることもあり、必ずしも数字の大きさと価値の高さが一致するわけではありません。0.1カラットで約3ミリ、0.3カラットで約4.3ミリとなっており、現在は1カラットを超えるダイヤモンドがほとんど採掘されないことから、1カラットのダイヤモンドは希少性が高いとして人気があります。

貴石
宝石は大きく“貴石”と“半貴石”という2つの種類に分けられます。貴石とは、そのうち宝飾的価値が高い石のことを指し、プレシャス・ストーンとも呼ばれることもあります。しかし、貴石には明確な定義がないため、国や専門家などによって鑑定結果は異なります。貴石と認められる条件は3つあります。1つ目は、秀でた美しさを持っていること。ヒスイやオパールなどのように、誰が見ても美しいと感じるような石でなくてはなりません。2つ目は、希少性が高いかどうか。ダイヤモンドをはじめとする四大宝石のように、採掘量の少ない石が該当します。そして3つ目は、石が持つ硬度の高さ。トパーズやジルコンなど、硬度7以上のものが貴石と認められています。
キューレット
キューレットとは、ダイヤモンドの底面にある先端部分のことを指します。一見尖っているように見えますが、実際はキューレット部分もカットされています。パビリオンの底部が欠けてしまわないように、ダイヤモンドの先端を小さくカットして出来た部分がキューレットなのです。このキューレットは、大きすぎず小さすぎず、適度な大きさであることが求められます。キューレットが大きすぎると光が漏れてしまうため、ダイヤモンドの底に穴が空いているように見えてしまいます。逆にキューレットが小さすぎると、ダイヤモンドの先端が欠けたり傷ついたりする原因になります。キューレットの大きさをあらわす表記もあり、それぞれ“None(なし)”や“Mediun(標準的)”などというように表現されます。

クッションシェイプ
クッションシェイプ、別名アンティークカットは、一世紀以上も前から長く愛され続けているカット方法です。ファセットの配置は通常のブリリアントカットと同じですが、その歴史はブリリアントカットよりも長いといわれています。宝石を上から見ると、まるでクッションのような形をしていることが分かります。4つの角に丸みを持たせた正方形または長方形をしており、クラシックな雰囲気がクッションシェイプの魅力です。また、宝石の中央に大きなテーブルが配置されていることも魅力の1つ。これにより光を中央のテーブルに集中させ、宝石のクラリティ(透明度)を存分に発揮させることができるのです。クラリティグレードの高いものなら、宝石の美しさをより強調してくれます。

クラウン
クラウンとは、ダイヤモンドの上部分を指します。正確には、ダイヤモンド外周にある細い境界線のような部分“ガードル”よりも上にある部分を“クラウン”と呼びます。宝石を横からみたときに、宝石の上部分を占める面だと考えればよいでしょう。クラウンは、研磨されたダイヤモンドの上面を指す“テーブル”、ダイヤモンドの底面にある先端を指す“キューレット”、前述したガードルよりも下部にある“パビリオン”とともに、ダイヤモンドの形状を形作る要素の1つです。このクラウンにはスター・ファセットやカイト・ファセットと呼ばれる面、上部ガードルファセットまたは上部ハーフ・ファセットと呼ばれる面など、合計で33もの面が存在します。

クラリティ
ダイヤモンドの価値を決める4Cの1つ”クラリティ“は、ダイヤモンドの透明度のことです。ダイヤモンドの透明度は、結晶時にできる内包物の大きさによって変化します。透明度の高いダイヤモンドは、内包物が小さいことが条件です。そのため、内包物が小さいほど、透明度は高くなって輝きが増します。クラリティの評価は専門家が顕微鏡で確認し、数や大きさ、色などを総合して11段階で評価されます。そのなかで、最も評価が高いのがフローレス。これは内包物がまったくない状態で、希少価値の高いダイヤモンドです。フローレスに次いでグレードの高いインタナリーフローレンス、その次のベリーベリースライトリーも、内包物が目立たないため高い透明度を誇ります。

蛍光性
ダイヤモンドに紫外線をあてると、青や黄といったカラーの蛍光が発されます。蛍光性とは、この光における強さの度合いのことを指します。この原因はダイヤモンドの結晶構造の乱れにあり、内部に含む異物質が特定の光、つまり紫外線を浴びることで発生します。しかし、蛍光性を持つダイヤモンドは“天然”のみ。人工ダイヤモンドから強い蛍光はほとんど発せられないため、強い蛍光性を持っているということは、そのダイヤモンドが“天然”である証なのです。これはダイヤモンドを鑑定した際に発行される“鑑定書”にも記載され、ダイヤモンドの価値を決める際の参考要素として利用されます。なお、蛍光カラーには青や緑、黄やオレンジなどがあり、各カラーで効果が異なります。例えば、青には黄色味を飛ばす効果があるため、黄色味がかったダイヤモンドの透明度を高めることが可能です。
結婚指輪
結婚指輪とは、結婚後の男女が身につけるペアリングのことを指します。結婚式にて、新郎新婦がお互いに交換しあう指輪でもあります。結婚指輪は、挙式後も常に身につける指輪であるため、シンプルかつベーシックなデザインになっているのが特徴です。結婚指輪の歴史は、婚約指輪などと同じく古代ローマ時代にまで遡るとされています。その頃の結婚指輪は鉄でできていましたが、時代が下るとともに金で作られるようになっていきました。その名残もあり、欧米での結婚指輪は現在でも金でできたものが主流となっています。その一方で、日本では婚約指輪といえばプラチナが主流となっています。ちなみに、薬指は“愛情の印”とされており、結婚指輪を薬指にはめるのはそういった由来があるからだと考えられています。

婚約指輪
婚約指輪は、婚約の記念に男性から女性へ贈る指輪です。エンゲージリングとも呼ばれています。婚約指輪は、2人が婚約した証としての意味、または記念品としての意味を持つ指輪です。したがって、全体的に華やかなデザイン、高価な宝石をあしらったものが一般的です。普段使いの指輪というよりは、パーティーや式典など、特別なときに使う“よそ行き”の指輪だといえます。ダイヤモンドは、そんな婚約指輪によく使用される宝石です。これはダイヤモンドが最も硬い宝石であること(固い絆と愛情で結ばれる)、無色透明であること(純真無垢な心を意味する)ことからきています。婚約指輪の起源は古代ローマ時代にまで遡るとされ、当時は鉄製の輪を用いていたとされています。婚約指輪にダイヤモンドが使われ始めたのは、1400年代頃のことだとされています。

さ行

シェイプ
シェイプとは、ダイヤモンドなどの宝石を上から見た際の輪郭線の形状を指す用語です。シェイプにはさまざまな種類のものがあり、シェイプによって宝石の輝きや表情が変わります。このシェイプを作り出すのが、宝石の原石を磨いたり切ったりする“カット”と呼ばれる技術です。このカット技術によって、宝石はさまざまなシェイプを形作ります。有名なものに“ラウンドブリリアント”や“三角”、“ペアシェイプ”などがあげられます。そのなかでも“ラウンドブリリアント”は58面のカットからなる丸型のシェイプで、光の屈折率が最も効率的に再現されている形だとされています。そのため、婚約指輪などさまざまなアクセサリーに活用されるシェイプです。
シンチレーション
シンチレーションとは、ダイヤモンドの輝きを生み出すために必要な反射光のことです。ブライトネス、ディスパーションと並びダイヤモンドが持つ3つの効果の1つで、別名を“スパークル”といいます。ダイヤモンドの最大の特徴は、カット面により強さや明るさが異なる一つひとつの“きらめき”。ダイヤモンドが光る婚約指輪を空へかざしたとき、またはジュエリーケースに入れたダイヤモンドを右に左に眺めたとき、ファセット一つひとつに美しいきらめきが生まれます。この“きらめき”こそ、シンチレーションなのです。シンチレーションの美しさは、ファセットの数や角度、ポリッシュなどにより大きく左右されます。また照明をあてることで、さらに異なるきらめきを生み出してくれます。
シンメトリー
シンメトリーとは、ダイヤモンドのカット面の対称性を指します。カットの仕方により大きく変化するもので、左右・上下が対称であるほど輝きは強くなります。なぜなら、シンメトリーが崩れていると光の反射率が下がり、ダイヤモンドのきらめきが弱まってしまうためです。対称性のよいダイヤモンドを特殊なスコープで覗くと、裏側に8つのハートマークを、また表側には、8つの矢を確認することができます。シンメトリーはダイヤモンドの価値を大きく左右するものでもあり、対称性がよいほど価値は高くなります。なお、鑑定では最も高い評価をエクセレントとし、ベリーグッド、グッド、フェアー、プアーと全5段階で評価されます。
色石
色石とは、天然のカラーストーンのこと。その名のとおり、美しく色づいた宝石のことです。その種類は多く、赤色や青色、黄色、緑色、ピンク色などさまざまな色があります。色石のなかでも、炎のように燃える赤色が美しいルビー、神秘的に輝く青色が美しいブルーサファイア、心を穏やかにさせる緑色が美しいエメラルドなどは高い人気を誇っています。また色石によっては、パワーストーンや誕生石などに利用されることもあります。色味がなく透明感が魅力のダイヤモンドに対し、色石の魅力は天然ならではの色彩や、その色鮮やかさ。近年は加工技術の発展により、石に着色加工を施すことが可能となりました。しかし石から発せられる輝きはもちろん、希少性、価値は全て天然の色石が優っています。

スタイル
スタイルとは、ダイヤモンドなどの宝石のカット様式を指す用語です。有名なカットスタイルには、ラウンドブリリアントカットスタイル、ステップカットスタイル、ファンシーカットスタイルなどがあげられます。そのなかでもポピュラーなものがラウンドブリリアントカットスタイルです。このカットスタイルは57面または58面のファセットから成り、そのファセットが光を効果的に反射するよう配置されているのが特徴です。そのため、宝石の輝きを最大限にまで引き出すカットスタイルといわれています。スタンダードな婚約指輪には、ラウンドブリリアントカットスタイルの宝石がよく使われます。どのスタイルにするかで宝石の輝きや印象、表情などが変わるため、宝石の種類に合ったカットスタイルを選ぶことが大切です。
ステップカット
ステップカットとは、原石のカット方法の1つ。エメラルドカットやバゲットカット、スクウェアステップカットといった種類があり、それぞれで宝石のサイズや角の丸み具合などが異なります。その名の由来は、宝石を横から見たとき、ファセットが階段のように見えるところからきています。宝石の上部をクラウン、下部をパビリオン、そして外周の最も長い中央部分をガードルといいますが、ステップカットはクラウン・パビリオン両方に“ガードルに平行な長方形または四角形のファセット”が設置されています。そのため、どちらの面からも、宝石の光沢や色彩をじっくり堪能できる点が魅力です。またカット・研磨を施す範囲が少ないことから、原石の損失が少ない点もステップカットならではの魅力です。

石座
石座とは、婚約指輪や結婚指輪などのリングにおいて、宝石をセットする台座を指します。石座には宝石を支えるための爪がついているので、“爪座”と呼ばれることもあります。石座の爪の本数は4本になっているものが最もポピュラーです。しかし、なかには3本や6本になっている石座もあります。婚約指輪は、この石座にルース(裸石)をセットすることで完成します。そんな石座には、宝石を美しく見せる役目があります。石座の仕上げや印象が違うだけで、そこにセットする宝石の輝きや表情、見え方も違ってくるのです。さらに、石座は宝石を固定する、ぶつかって傷がつかないように宝石を囲う、といった宝石を保護する役割も持っています。
セットリング
セットリングとは、婚約指輪と結婚指輪の両方を1本の指に着けられるようにあらかじめデザインされたリングのことです。結婚後、婚約指輪と結婚指輪のどちらも着けたい場合、別々に購入したリングだとデザインがバラバラになり、リングの調和が取りづらくなってしまいます。しかし、セットリングならもともと両方のリングを重ね着けできるように作られているため、調和の取れたデザインで指先のお洒落を楽しむことができます。さらに、セットリングは婚約指輪のみ、結婚指輪のみ、婚約指輪と結婚指輪の両方と3通りの着け方が可能です。仕事や休日のショッピング、冠婚葬祭などシーンに合わせて指輪を選べるのはセットリングならではの楽しみ方です。

た行

立て爪
立て爪は、ダイヤモンドのセッティングのひとつで、リングの中央にひと粒のダイヤモンドを留めたものです。別名“ソリティア”といい、フランス語では“ソリテール”と呼ばれます。立て爪の特徴は、6本の爪がひとつのダイヤモンドを支えるように囲んでいるところ。それぞれの爪が中央の主役を引き立てるため、ダイヤモンドの輝きを最も楽しめるセッティングともいわれています。このような理由から、立て爪は婚約指輪として広い層から高い人気を集めています。立て爪の数は6本がスタンダードですが、4本や8本と個性的なタイプも。爪の形状もさまざまです。頭の形は三角型、四角型、丸型から、外側の形は平面、しのぎ付き、甲丸上から選べます。1950年代から60年代にかけては小さいものが流行りだった爪は、70から80年代には大きいものが流行り、90年代以降になると小さいタイプがスタンダードになっています。

チャネルセッティング
2本の貴金属から成るレールのような溝に小さくカッティングした石をはめ込み、両サイドから固定するスタイルのセッティング方法です。側溝留め、レール留め、カリブル留めとも呼ばれることがあります。石と石の間には隙間ができず、シンプルながらも石の持つ魅力が引き立つエレガントな印象に仕上がります。爪留めよりも石がしっかりと固定され、指輪の表面も滑らかで引っ掛かりが少ないため長く愛用することができます。細やかな細工が必要となるため、爪留めなどと比べると多少値は張りますが、こだわりのある方にはおすすめできるスタイルです。エタニティリングにも用いられるセッティングであり、婚約指輪や結婚指輪としても多く選ばれています。

爪留め
爪留めとは、宝石を石座に留める方法の1つです。宝石の留め方のなかでも最もポピュラーな方法で、その名前の通り爪状になっている地金を使って宝石を留めます。爪留めで使用される爪の数は、4本か6本のものがポピュラーです。宝石を留めるには最低でも3本の爪が必要となるため、爪の数は少なくとも3本以上あるものが一般的です。爪の先の形も物によっては違いがあり、丸型になっているものや角形になっているもの、樽型のものやV時型になっているものもあります。そんな爪留めの魅力は、光をさまざまな方向から取り入れられるということです。宝石をより効果的に輝かせることができるので、ダイヤモンドを始めさまざまな宝石をあしらったアクセサリーに使用されています。

ディスパーション
ディスパーションとは、光の分散によりダイヤモンドに七色の輝きを生み出す現象のこと。ブライトネス、シンチレーションと並びダイヤモンドが持つ3つの効果のうち1つで、別名を“ファイア”といいます。この現象は、光の屈折・反射により発生します。ダイヤモンドは光学密度の高い物体とされており、クラウンを通り内部へと侵入した光は、内部の至るところで屈折・反射します。これにより、光は内部で赤やオレンジ、黄など全部で7つの波長に分けられます。そして、それら全ての波長が再びクラウンを通り外部へ分散することで、虹のように美しい七色の光を生み出されます。ダイヤモンドがどの角度から見ても美しく輝くことができるのは、ディスパーションのおかげなのです。
テーブル
テーブルとは、ダイヤモンドのファセット(カット面)の1つです。ダイヤモンドの原石をカットすることで、表面にはいくつかのファセットができます。これはダイヤモンドの輝きや価値に大きく影響するものです。テーブルは、そんなファセットのうち最も大きく平らな面を指しており、一般的に八角形となっています。例えば、ラウンドブリリアントカットもその1つであり、これはダイヤモンドの輝きを最大限に発揮させるカットとして知られています。婚約指輪にもよく利用されるカットで、テーブルは美しい正八角形を描いています。そしてテーブルには、調整が難しいという特徴があります。最高のプロポーションを生み出すためには、大きすぎず小さすぎない、適切なバランスのテーブルが必要不可欠。この条件を満たして、初めてダイヤモンドは美しい輝きを放つことができるのです。
テンションセッティング
テンションセッティングとは、リングに宝石を留める方法の1つです。リングに使用されている金属の張力のみで宝石を留めます。他のセッティング方法のように台座を使用しないため、宝石そのものの形が見えるようになっています。そんなテンションセッティングの魅力は、宝石が持つ輝きを最大限に引き出してくれること。台座がない分さまざまな角度から光が取り込まれるため、一段ときれいに光輝くのです。また、セッティング部分が鏡のようになっており、光を反射させやすくなっていることも、輝きをより強くさせる理由の1つといえます。左右からリングのみで宝石を固定するテンションセッティングは、まるで宝石が空中に浮いているかのよう。斬新なデザインなので、ひと味違った婚約指輪を渡したい方や、ユニークなデザインが好きな方におすすめです。

は行

ハートシェイプカット
ハートシェイプカットとは、名称の通りダイヤモンドなどの原石をハート形に整えるカット方法です。このカットスタイルは、ダイヤモンドの美しさを最大限に引き立たせるラウンドブリリアントカットの1つ。ハートシェイプカットのファセット数は、基本的に58面となっています。ハート形にカットできるような原石はあまり多くないので、このカットスタイルは価値あるもの。ハートシェイプカットは、リングやネックレス、ピアスなどさまざまなジュエリーに用いられ、若い女性を筆頭に人気を集めています。ロマンティックな愛の形ということもあり、パートナーに渡す婚約指輪や結婚指輪としても人気です。同じハート形でも、可愛らしいものや大人っぽいものがあるため、好みに合わせて選ぶことができます。
パヴェ
パヴェ(pavé)にはフランス語で“石畳”、“敷石”という意味があります。その名の通り、石畳のようにリング表面に石を隙間なく配置するスタイルのセッティング方法を意味します。このセッティング方法には、2種類の技法があります。1つはリング表面に小さな立て爪を作り、そこに石を固定する方法、もう1つはリングに丸い穴を空けてそこに石を固定する方法です。前者の技法は極めて高い技術力を要するため、現在は後者が主流となっています。パヴェで用いられる石は、主にダイヤです。婚約指輪や結婚指輪として人気の高いエタニティリングも、大半はダイヤを用いたパヴェリングであり、手元をエレガントな印象で彩りたいという方から、絶大な支持を得ています。
パビリオン
パビリオンとは、ダイヤモンドの下部のことを指します。具体的にいうと、ダイヤモンドの外周部分にある、境界線のようになっている“ガードル”部分より下に当たる部分を“パビリオン”と呼びます。ガードルの下部分から、ダイヤモンドの底部を指す“キューレット”までの部分がこのパビリオンにあたります。パビリオンの深さは、ダイヤモンドの美しさを左右する重要な要素です。パビリオンが浅すぎたり深すぎたりすると、光が漏れてしまいます。光が漏れてしまうと、ダイヤモンド本来の輝きを引き出すことができずに宝石自体の価値が下がってしまいます。パビリオン部分は3種類25面のファセットから構成されており、それぞれ下部ガードル・ファセット(16面)と、パビリオンメイン(8面)、キューレット(1面)から成っています。
半貴石
半貴石とは、ルビーやサファイア、ダイヤモンドなどの貴石よりも価値が低い宝石のことを指します。半貴石と呼ばれるほか、“セミプレシャス・ストーン”と呼ばれることもあります。よく知られている半貴石として、ラピスラズリや真珠、オパール、トルコ石などがあげられます。この半貴石は、一般的に硬度が7以下の宝石を指すともいわれ、硬度7以下の宝石は半貴石として貴石とは区別されます。ただ、ブラック・モアッサナイトと呼ばれる半貴石は硬度が9.25と硬く、ダイヤモンドに劣らない美しさもあるためよくブラック・ダイヤモンドと間違われることがあります。また、半貴石であるトルマリンのなかには“パライバトルマリン”と呼ばれる宝石があります。このパライバトルマリンは半貴石でありながら、希少価値の高さと美しさから貴石として扱われる場合があります。このように、宝石業界でも貴石と半貴石を隔てる明確な基準は定まっていません。

品位
品位とは、貴金属合金に含まれている主な成分の度合いを指す用語です。品位のほか“純度”とも呼ばれています。この品位の最もわかりやすい例は、金のカラット表示です。一般的に、金の品位はカラット(K)で表されます。最高品位の金はK24というカラット数で表示され、そこからK22、K20 と続きます。この数値が下がるに連れて品位、つまり純度は落ちていきます。たとえばK22の金は、純度90.6%が純金、残りはそれ以外の金属で構成されているということになります。それに対し、プラチナの品位はパーセント(PT)で表示されます。たとえば、PT1000のプラチナであれば、純度99.99パーセントのプラチナということになります。このPTの数値が下がれば下がるほど、プラチナの品位は落ちていきます。
ピンクゴールド
人気の高い貴金属として知られる“ゴールド”は、別の金属を加えることで色が変わるという特徴を持っています。その性質を利用して生み出されたのが“ピンクゴールド“です。ピンクゴールドは、ゴールドに銀と銅などを混ぜあわせて作られる素材です。銅を多めに配合することにより、優しいピンクの色味がついたゴールドに仕上がります。その上品で落ち着いた輝きから女性の人気が高く、婚約指輪のほか、ネックレスやピアスなどのアクセサリーに使用されています。ピンクゴールドは、使い続けると色が薄くなってしまったように感じることがあります。しかしこれは、表面に細かな傷がつくことで光が乱反射してしまうために起こる現象であり、実際に色が薄くなっているわけではありません。そのため再度、鏡面仕上げを施すことで、美しいピンクの色味を蘇らせることができます。
ピンクダイヤモンド
ピンクダイヤモンドとは、その名の通り鮮やかなピンク色の地色が特徴のダイヤモンドです。ブルーダイヤモンドなどと同様に、ファンシーカラーダイヤモンドの一種としても知られています。ピンク色が鮮やかであればあるほど価値が高いとされます。ピンクダイヤモンドが初めて採掘されたのは1979年。オーストラリアのキンバリー地方で採掘されたのが始まりです。ダイヤモンドは本来無色であるとされ、なぜこのように鮮やかなピンク色がついたのかは未だに解明されていません。ピンクダイヤモンドは非常に希少価値の高いダイヤモンドとして知られており、年間3900万ctものダイヤモンドが発掘される鉱山でピンクダイヤモンドが発掘されるのは数百万ct中、数ct程度だといわれています。

ファセット
ファセットとは、ダイヤモンドをカット・研磨することによりできるフラットな面の一つひとつを指します。これは、ダイヤモンドの美しさを大きく左右する部分です。例えばファセットの形や角度がいびつだと、ダイヤモンドのプロポーションは大きく崩れ、輝きや価値は一気に損なわれることになります。ファセットの形やシンメトリーのバランスなどが整い、初めてダイヤモンドの美しさは生まれるのです。なお、ファセットの数はダイヤモンドのカットにより異なります。最も強い輝きを放ち、婚約指輪としてよく利用されるラウンドブリリアントカットの場合、ファセット数は57~58面が一般的。一つひとつのファセットから光が放出され、それがダイヤモンドのきらめきに変わります。
ファンシーカラーダイヤモンド
ファンシーカラーダイヤモンドは、鮮やかに色づいた天然のダイヤモンドのことです。通常のダイヤモンドは、カラーグレーディングシステムによりD~Zのアルファベットで分けられます。Dが無色透明で、Zへ近づくにつれて淡黄色になります。ファンシーカラーダイヤモンドはZの範囲を超え、パープルやピンク、オレンジなど通常のダイヤモンドにはない色をしていることが特徴です。そのため、カラーグレーディングシステムでは通常のダイヤモンドとは違い、フェイントやベリーライト、ライトなどで分けられます。ファンシーカラーダイヤモンドは色が濃くなるほど価値が上がりますが、大半を占めるのは色の薄いものとされています。なお、ファンシーカラーダイヤモンドのなかで産出量が多い色は、イエローやブラウン。反対に産出量が低く、希少価値の高い色は、レッドやグリーンといわれています。
ファンシーシェイプカット
ファンシーシェイプカットとは、ラウンドブリリアントカットやシングルカット以外のカット方法のことをいいます。このカット方法の型としてあるのが、ブリリアントカットベースとステップカットベースの2種類です。ブリリアントカットベースには、楕円の形をしたオーバル、舟の形をしたマーキス、洋ナシの形をしたペアシェイプ、ハートの形をしたハートシェイプなどがあります。一方、ステップカットベースには、長方形のエメラルドカット、正方形のスクウェアステップカットなどがあります。ファンシーシェイプカットの魅力は、ラウンドブリリアントカットにはない個性的な形をしていることです。その個性的な形から、ラウンドブリリアントカットにはない特別さを感じることができます。
フィニッシュ
フィニッシュとは、ダイヤモンドのカット面の仕上げを評価する用語です。ダイヤモンドの深さやガードルの厚さを評価する“プロポーション”項目とともに、カット面の質を総合的に評価する重要な項目でもあります。フィニッシュは、ファセットの形における形状の正確性や配置における対称性を指す“シンメトリー”、ダイヤモンド表面の研磨のクオリティを指す“ポリッシュ”の2種類に分類されて扱われます。このシンメトリーとポリッシュは、ダイヤモンドの価値に直結する評価項目です。シンメトリーの項目はダイヤモンドの形状の美しさに、ポリッシュのクオリティはダイヤモンドの輝きに直結するのです。このことから、フィニッシュはダイヤモンドの総合的な美しさを左右する重要な項目だといえます。
プラチナ
プラチナは、日本語にすると“白金”と呼ばれている貴金属の一種です。プラチナは、貴金属のなかでも最も融点が高いという特徴があります。くわえて1グラムあたりの価格が高く、比重も21.45gと重いため非常に希少な貴金属です。世界最大のプラチナ産出国である南アフリカでも、現在まで採掘されたプラチナの総量はわずか2,500トンと非常に少ないのです。さらに、1トンあたりの鉱石から採掘されるプラチナは、わずか3g程度だといわれています。プラチナの純度はパーセンテージ(PT)で表され、PT1000、PT950、PT900、PT850と数値が低くなるに連れプラチナの純度は下がっていきます。なお、純度100%のプラチナは軟らかすぎるため、パラジウム等を混ぜて適度な硬度を持たせるのが一般的です。
ブリリアンス
ブリリアンスとは、ダイヤモンドに輝きを生み出すために必要な光の1つで、白色光と呼ばれています。ダイヤモンドに光があたると、クラウンから内部へと入りパビリオンで反射した後、再びクラウンから外部へ放出されることになります。このとき、放出される光が白色光です。ブリリアンスは、ダイヤモンドの美しさを大きく左右するポイントの1つ。ダイヤモンドを形作るバランスのことをプロポーションといいますが、この要素となる硬度や屈折率、反射率などは、ブリリアンスに多大な影響を与えます。またポリッシュ(研磨状態)やクラリティ(透明度)、シンメトリー(カット面の対称性)も同様で、これらがぴったりと当てはまったとき、ダイヤモンドはその輝きを最大限に発揮させることができます。
プリンセスカット
プリンセスカットとは、原石のカット方法の1つです。原石のカット方法にもいくつか種類がありますが、そのうちブリリアントカットの1つに分類されています。プリンセスカットが生まれたのは1970年代以降のこと。当時、ほかにはない唯一無二のカット方法であったことに加え、カットにより生み出されるフォルムの繊細さ、放つ輝きの美しさからプリンセスの名にふさわしいとしてそう呼ばれるようになりました。プリンセスカットは、上から見たときに正方形の形をしていることが特徴です。正方形を囲むようにして繊細なカットが施されており、それら一つひとつのカット面に光を取り入れることで、宝石を立体的に見せることが可能です。これにより美しい輝きを放つことができ、宝石の存在感を高めることができます。
ブルーダイヤモンド
ブルーダイヤモンドとは、鮮やかな青色の地色が特徴の宝石です。ピンクダイヤモンドなどと同様、美しい天然の色を持っているため“ファンシーカラーダイヤモンド”の1つとして人気を集めています。アメリカ・ワシントンD.C.の博物館に“ホープダイヤモンド”として飾られているのも、このブルーダイヤモンドです。ブルーダイヤモンドは、ブラックやグリーン、パープルやグレーといった色味を帯びていることもあります。ピンクダイヤモンドなどと同様、青色が鮮明であればあるほど価値が高いとされています。それにくわえて、宝石の処理状態もブルーダイヤモンドの価値を大きく左右するといわれています。未処理のブルーダイヤモンドは希少価値が非常に高く、宝石の中でトップクラスの価値を持ったものになり得るのです。
プロポーション
プロポーションとは、ダイヤモンドを形作るバランスのこと。ダイヤモンドが美しい輝きを放つ上でとても重要なもので、ほんの微細なプロポーションの違いにより、輝きが大きく左右されることになります。そんなダイヤモンドの輝きは、クラウン(上部)から入った光がパビリオン(下部)へと届き、さらに反射により再びクラウンから放出されることで生まれます。現在、じつに3,850万以上の組み合わせが存在するとされており、プロポーションによってはダイヤモンド内部の光を100%反射させることが可能です。反射率が高いほど輝きは強くなり、ダイヤモンドの価値も高くなります。婚約指輪のように一生もののリングを選ぶ際、プロポーションはぜひ意識しておくべきポイントといえます。

ペアシェイプカット
ペアシェイプカットとは、原石のカット方法のうちファンシーシェイプカットに含まれるものです。56~58面のファセットで形づくられており、大粒のダイヤモンドのほか、アクアマリンやアメジストといった人気の高い色石にもよく利用されています。そんなペアシェイプカットの特徴は、形状の美しさです。1点のみ先の尖ったポイントを持つ特殊な形状から、洋梨に例えられることが多々あります。また同様に、涙の雫に例えられることもあり、“ティアドロップ”などの呼び名でも親しまれています。ペアシェイプカットのリングは指を長くきれいに見せてくれる効果があるため、多くの女性から高い人気を誇っています。リングだけでなく、おおぶりの色石のペンダントトップにもよく使われるスタイルのカットです。
ベゼルセッティング
ベゼルセッティングとは爪ではなく、地金で作った溝に石をはめ込むスタイルのセッティング方法。ベゼル留め、覆輪留め(ふくりんどめ)とも呼ばれます。石の全周囲を覆う溝を正確に作る高度な技術に加えて、石に傷が入らないように繊細な作業が必要です。しかし、その分だけ仕上がりは美しく、過去から現在に至るまで多くの人に愛されるスタイルとなっています。クラシカルな中にモダンな印象が感じられるスタイルでありながら、衣服などに引っかかりにくく、石が取れにくいという実用性も兼ね備えています。そのため、特にアクティブな女性から人気があります。どのような石にもフィットするスタイルですが、なかでもダイヤモンドを用いたベゼルセッティングのリングは存在感があり、ゴージャスな印象になります。

ポリッシュ
ポリッシュとは、ダイヤモンドの鑑定基準“カット”の鑑定項目の1つとなっています。具体的には、ダイヤモンドのカット面が磨かれた状態である“研磨状態”を鑑定・評価するもので、この研磨の跡が少ないほど光沢にムラが少なくなります。よって、研磨の跡が少ないほどダイヤモンドの輝きは強く美しくなります。このポリッシュの評価は、ダイヤモンドの輝きに対する影響度で決められます。その際は研磨の場所や特徴など、さまざまな項目が観察され、ポリッシュの評価が下されます。ポリッシュの評価には5段階あり、上からエクセレント、ベリーグッド、グッド、フェアー、プアーとなっています。これらの評価は、研磨の状態や稜線上の傷、傷みの有無などによって下されます。
彫留め
彫留めとは、小さな宝石を地金に留める際に用いられる技法です。婚約指輪のように、ダイヤモンドなどの宝石があしらわれたアクセサリーを華やかにみせる役割を担っています。彫留めはまず地金にドリルで穴をあけ、宝石をセットする台座を作ります。そこから、タガネと呼ばれる工具で周囲の地金から“爪”を掘り起こし、その爪で宝石を留めます。これらの細かな作業には熟練の技術が必要で、そのほかにも宝石と宝石の間隔や爪の大きさ、バランスなどで技術の差がみられます。これらの技術は仕上がりに大きく関係するため、丁寧な作業が求められます。その分時間がかかってしまうため、製作コストは少々割高になります。しかし、腕のよい職人が施す彫留めは爪が宝石を隠すことがなく、洋服などに引っかかりにくいデザインになっています。また、華奢で細やかなデザインにすることも可能です。
ホワイトゴールド
ホワイトゴールドとは、純金に銀やパラジウムなど白色の貴金属を混ぜた金合金です。ホワイトゴールドに混ぜられる割り金には、ニッケル系やパラジウム系などがあげられます。パラジウムは高価な代わりにアレルギーを起こしにくく、逆にニッケルや安価な代わりにアレルギーをやや起こしやすい傾向があります。ホワイトゴールドのアクセサリーを選ぶ際、肌の弱い人はこの点に注意する必要があります。ニッケルが多いホワイトゴールドは強い印象の白色に、パラジウムが多いホワイトゴールドは柔らかい印象の白色に仕上がります。ホワイトゴールドには白色の輝きをより強く示すために、ロジウムを使用したメッキ加工を施したものが多いという特徴があり、このロジウムメッキを施すことで輝きがより強くなるほか、傷などからホワイトゴールドを保護することもできます。

ま行

マーキスカット
マーキスカットとは、原石のカット方法の1つ。原石のカット方法にはラウンドブリリアントカット、シングルカット、そしてこの2つ以外を総称するファンシーシェイプカットがあり、そのうちマーキスカットはファンシーシェイプカットの1つです。マーキスカットが生まれたのは1740年のフランス。ちょうどパリで“舟形のダイヤモンド”が流行っていた頃、フランスのルイ15世が“侯爵(マーキス)”の称号をポンパドゥール夫人に与えたことがきっかけでした。そんなマーキスカットの特徴は、細長い楕円形に2つ先端を持っているということ。先が尖っていることから、シャープで上品な雰囲気が魅力とされています。ダイヤモンドのほか、ルビーやサファイアなどの色石、動物や植物など複雑な形状のジュエリーにも使われるカット方法です。

メレダイヤモンド
メレダイヤモンドとは、小粒のダイヤモンドのことを指す用語です。“メレ”とは元々フランス語であり、“小粒石”という意味がある単語です。一般的に、メレダイヤモンドは0.1ct以下のダイヤモンドを指すとされます。海外では0.05ct.から0.20ct以下の大きさで、研磨済みのダイヤモンドをメレダイヤモンドとしています。婚約指輪や結婚指輪、エタニティリングにあしらわれます。その際は、大粒石のサイドにアクセントとしてあしらわれる場合が一般的です。メレダイヤモンドは小さなダイヤモンドですが、大粒石の輝きを引き立てるアクセントとして重要な役割を果たしています。メレダイヤモンドの品質は、アクセサリーの輝きに大きな差をつける要素なのです。

ら行

ラウンドブリリアントカット
ラウンドブリリアントカットとは、ダイヤモンドのカット方法の1つ。カット方法はいくつかありますが、なかでもダイヤモンドの輝きを最大限に発揮させることができるカット方法とされています。そのラウンドブリリアントカットの美しさの秘密は構造にあります。クラウンから内部に入った光がパビリオンまで到達すると、まるでテーブルの上を踊るビリヤード球のように反射を起こします。ラウンドブリリアントカットはファセット数(カット面)が57~58面あり、その一つひとつが光を放つため、あらゆる角度からダイヤモンドの美しい“きらめき”を堪能することができるのです。この美しさからラウンドブリリアントカットは、婚約指輪といった一生もののリングにも使われています。最上級グレードのカットであれば、専用スコープで覗くとダイヤモンド表面に“8本の光の矢”を確認することができます。

ルース
ルースとは、表面を滑らかにして仕上げまではされているものの、石座にまだ置かれていない宝石のことをいいます。ルースは別名“裸石”と呼ばれることも。宝石愛好家のなかには、ジュエリーを身につけることが好きな方、宝石を集めることが好きな方がいます。なかでも宝石を集めることが好きな方は、ジュエリーではなく宝石そのものの形を好むことが多いとされています。そのような宝石愛好家が好んで集めるのは、装飾がまだ施されていない状態のルースです。装飾が施されたジュエリーはもちろん美しいのですが、それ以上にルースは宝石本来の煌めきを放っています。そんな宝石本来の美しさを持つルースだからこそ、宝石のコレクターから愛されているのです。