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ダイヤモンドの聖地。パリのヴァンドーム広場・グランサンクって?

世界5大ジュエラーといえば、“ハリーウィンストン”、“カルティエ”、“ティファニー”、“ブルガリ”、“ヴァンクリーフ・アーペル”です。また世界3大カッティングブランドには“ラザール”“ロイヤルアッシャー”“モニッケンダム”があります。そんなブランドに並んで有名なパリ5大ジュエラー集団“グランサンク”をご存じでしょうか?グランサンクが手掛ける婚約指輪などのジュエリーは、おしゃれなパリ市民のみならず、世界中のセレブを虜にしています。
ここでは、婚約指輪をはじめとした、さまざまなジュエリーを世に生み出す魅惑のグランサンクについてご紹介していきます。

ジュエリーの街、パリを彩る“グランサンク”

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グランサンク(Les Grand Cinq)とは、英語に訳すとTHE BIG FIVEという意味を持ちます。その言葉の通り、グランサンクとはパリの5つのジュエラーを指しています。それぞれに違った魅力を兼ね備えているグランサンクは、パリ・ヴァンドーム広場にて圧倒的な美を魅せています。

メレリオ・ディ・メレー(Mellerio dits Meller)

メレリオ・ディ・メレーはグランサンクのなかでも創業年数が最も古い、老舗中の老舗。1613年に創業してから、じつに400年以上の歴史を積み重ねています。イタリアから来た金細工職人に起源があるため、イタリアンジュエリーを彷彿とさせる繊細かつ大胆なデザインを持ちながらも、フランスらしいクラシックでエレガンスな要素もしっかりと表現されています。そのきめ細やかなジュエリーは、美に妥協しないフランス王室に御用達にされていた歴史を持ち、あのマリーアントワネットも愛したとか。
メレリオ・ディ・メレーの“アネル”というコレクションには、「このリングの外には愛はない(君だけを永遠に愛し続ける)」という言葉が刻印されています。これはかつてフランスを統治していた王・ルイ9世が結婚指輪に刻んだメッセージです。敬虔なクリスチャンであったといわれるルイ9世の言葉は、清らかなふたりの愛を表現するリングに相応しいといえます。

また、メレリオ・ディ・メレーは、専売権を持つカットを生み出した唯一の宝石商としても知られています。“メレリオ・カット”は57面にカットされたファセット(英語で切子面・小平面の意味)が特徴的であり、光が最大限に取り込まれるプロポーションを見事に構築しています。また、柔らかなカーブが魅力的なたまご型をしており、女性らしいフォルムとなっています。

ショーメ(CHAUMET)

1780年創業のショーメは、マリ=エティエンヌ・ニトというデザイナーが世に生み出したジュエラーです。かの有名なナポレオンが、ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネや、マリー・ルイーズとの結婚の際に、婚約指輪をはじめとした数々のジュエリーを依頼したことでも有名です。くわえて、ヨーロッパの王室や皇族のプリンセスたちのティアラの多くも、ショーメ作のものが多いです。

ショーメの手掛ける婚約指輪や結婚指輪は、洗練されたシンプルなデザインが魅力です。その一方で、ファッションジュエリーは遊び心をふんだんに込めた個性的なものが多いのも魅力の一つです。

モーブッサン(MAUBOUSSIN)

モーブッサンは、モンシュール・ロシェがジャン・バティスト・ヌリの協力を得て1827年に創業したジュエラーです。ダイナミックなデザインが魅力であり、とくに色鮮やかな石を使った個性的なものが目立ちます。
1980年代には、マザーオブパールを使った“ナディア”を、1990年代には古代の建造物からインスピレーションを得た“オランプ リング”を、そして2000年代にはバロックアートを表現した“ピースカラー”を発表し、パリから世界中へ新しいジュエリーデザインを発信し続けています。

老舗ジュエラーでありながらも、時代にあわせて新しいデザインを創造するクリエイティブさを兼ね備えているモーブッサン。伝統という土台を守りながらも、常に新しい付加価値を構築していく型破りな一面が、多くの人を惹きつけてやみません。革新的なスタイルと女性らしい雰囲気に、あなたも酔いしれてみてはいかがでしょうか。

ブシュロン(BOUCHERON)

1858年創業のブシュロンは、ヴァンドーム広場に最初にメゾンをオープンしたブランドです。ブシュロンのジュエリーの魅力は、ラグジュアリーな雰囲気がただよう、気品高いデザイン。
なかでも2005年に発表された、さまざまな色のゴールドを組み合わせたリング“キャトル”は、重ね付けが前提のデザインのリングです。そのため、婚約指輪と結婚指輪をキャトルで合わせた重ね付けをして、贅沢なジュエリーの楽しみ方をする方も少なくありません。キャトルはいまや、ブシュロンのアイコン的な存在ともいえます。

また、ブシュロンの“ピヴォワンヌ”と呼ばれるコレクションは芍薬(シャクヤク)がテーマのリング。花びらを模したデザインの中央に、ダイヤモンドが悠然と鎮座しています。立体的なホワイトゴールドの花びらとダイヤモンドの美しい輝きは、卓越した職人によって生み出される唯一無二のもの。婚約指輪に相応しい、華やかな美しさを持ったリングです。

ヴァンクリーフ・アーペル(Van Cleef & Arpels)

ヴァンクリーフ・アーペルは1906年創業であり、グランサンクのなかでは1番若いジュエラーです。1985年に宝石商の娘“エステル・アーペル”と、ダイヤモンド商であり宝石細工職人の家に生まれた“アルフレッド・ヴァンクリーフ”が出会い、神の御前で愛を誓ったことがブランドストーリーの始まり。ふたりは「永遠に滅びることのないものを創造したい」という望みを、ヴァンクリーフ・アーペルの開店によって叶えます。

ヴァンクリーフ・アーペルは、デザイン性の高さが魅力のブランドです。爪による石留めをせず宝石をセットするミステリーセッティングを開発したことで、より宝石を魅力的に魅せることに成功しています。このセッティング方法により、婚約指輪は一層輝きを増すのです。高い人気を誇るブランドのアイコン“アルハンブラ”は、幸運を象徴する可憐なクローバーのデザインで、多くの女性の心を掴んで離しません。

 

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いかがでしたか?古くから多くのジュエリー愛好家を魅了し続けてきた名門“グランサンク”。その整然たる姿は、ヴァンドーム広場という宝石箱に輝くジュエリーそのものといえます。愛を謳うグランサンクの崇高なきらめきを、その指先に灯してみてはいかがでしょうか。

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