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アフリカ初のダイヤモンド 少年たちが見つけた「ユーレカ」とは

婚約指輪を輝かせるダイヤモンドは、ロシアやコンゴ民主共和国、ボツワナと、さまざまな国で産出されています。そして、それぞれの国のダイヤモンドが、異なる美しいストーリーを秘めています。

そこで今回は、数ある産出国のなかから、虹の国・南アフリカで発見された「ユーレカダイヤモンド」についてご紹介します。

 

少年が出会ったのは、光り輝く美しき石

Brilliant diamonds with rocky boulders

世界屈指のダイヤモンド産出国である、南アフリカ。実は、この地ではじめてダイヤモンドが見つかったのは1866年だといわれています。今から約150年前というと、そう大昔のことではありません。じつは南アフリカとダイヤモンドの歴史は比較的浅いのです。

では、1866年に南アフリカで最初に見つかったダイヤモンドは一体どのように発見されたのでしょうか?

その経緯はこう――

当時、オレンジ川沿岸のデ・カルク農場に、エラスムス・ヤコブという名の少年が住んでいました。ある日、彼は配水管のつまりを除去する際に使う棒を探すため、川の土手へ足を運びました。そこで少年は、砂利のなかに埋もれた光り輝く石を発見します。その美しさに圧倒された少年は、そのまま石を自宅へと持ち帰りました。その後、光り輝く石は少年の友人である農夫の息子の手に渡ります。そして、友人の妹の遊び道具となりました。

そんなある日、農夫の知人であるファン・ニーケルクという人物が、妹が美しく輝く石で遊んでいる様子を目にします。このときニーケルクは「あの石はダイヤモンドなんじゃないか」と、石に興味を示します。すると、農夫の妻は、その石をニーケルクにタダでプレゼントしたのです。しかし、ニーケルクには「その石がダイヤモンドである」とすぐに証明する術がありませんでした。そうして月日が経ったある日、なんとか人脈をつたって、その石がダイヤモンドかどうかを調べてもらえることになります。その調査の結果、彼の石は21.25カラットのダイヤモンドであることが判明したのです。

そのダイヤモンドは後に「ユーレカ」と名付けられます。ユーレカとは、ギリシャ語で「やった!見つけた!」という意味。これは、古代ギリシャ時代の「アルキメデスの原理」の生みの親・アルキメデスが「エウレカ(我、発見せり)」と叫んだという故事が由来とされています。

 

2度目の発見が、ダイヤモンドラッシュの引き金に

Diamonds on black background. 3D illustration.

ユーレカの発見から3年後の1869年、南アフリカに2つ目の嬉しい発見が起こります。なんと、ダイヤモンドがはじめて発見された場所・オレンジ川沿岸にて、アフリカ人の羊飼いがダイヤモンドを発見したのです。羊飼いはすぐにニーケルクのもとへ出向き、発見した石を見せました。すぐにそれをダイヤモンドだと判断したニーケルクは、自身の全財産と引き換えに羊飼いからダイヤモンドを買い取りました。その後、ニーケルクは83.5カラットあったダイヤモンドを実業家グループに売却しました。そしてこの発見は、南アフリカのダイヤモンドラッシュのきっかけとなりました。ダイヤモンドが南アフリカで発見されたという噂は国内だけでなく世界中に広まり、アメリカやオーストラリアなど世界各国から一攫千金を夢見る人々が押し寄せました。

なお、羊飼いが発見したダイヤモンドは後に「スター・オブ・サウス・アフリカ(南アフリカの星)」としてその名を馳せます。スター・オブ・サウス・アフリカは現在、ダイヤモンド産業の頂点に君臨するデビアス社が所有しています。

 

ユーレカを発見した少年のように……

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「やった!見つけた!」という意味を持つ、ユーレカ。婚約指輪を購入する際も、「見つけた!」と直感で思えるようなダイヤモンドに決めてみるのもよいかもしれません。

しかし、「直感だと不安」「ある程度の条件は決めておきたい」と考えている方もいるはず。そこで以下にて、婚約指輪選びで押さえておくべき最低限のポイントをご紹介します。

 

ダイヤモンドの質をきちんと確認
ダイヤモンドは婚約指輪の主役ともいえる存在です。最も目を引くからこそ、その質には充分こだわりたいところ。天然のダイヤモンドには、異物が混合していたり、黄や茶などの色味が混ざっていたりすることがあります。つまり、あまりにもきれいなダイヤモンドは偽物である可能性が高いのです。そのため、ダイヤモンドの質を確認する際は、鑑定書などを見てその真偽を確かめましょう。

 

希望のデザインを明確にしておく
婚約指輪を購入する際は、あらかじめ好みのデザインを明確にしておくことが大切です。代表的な婚約指輪のデザインとしては、ソリティアタイプやフラットタイプなどがあります。事前にどのデザインにしたいかを決めたうえでショップなどに足を運べば、スムーズに婚約指輪を購入することができます。

 

人を惹きつける魅惑の輝き

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いかがでしたか?少年が思わず持ち帰ってしまうほど、魅力的な輝きを放つユーレカ。その輝きは、現代のダイヤモンドに劣らない秀麗なものだったに違いありません。古くから人を惹きつけているその輝きを、ぜひ婚約指輪に取り入れてみてください。

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