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世界でわずか30個! 幻のレッドダイヤモンドとは?

世界中にファンをもつ宝石、“ダイヤモンド”。婚約指輪にも使われることが多いこの宝石に、ブルーやピンクなどのカラーがあることを知っている方は多いでしょう。しかし、こうしたカラーダイヤモンドのなかに、さらに特別なカラーがあることを知っていることをご存知でしょうか。
ここでは、世界でもわずか30個ほどしか採取されていない幻の宝石、“レッドダイヤモンド”についてご紹介していきます。

神様のいたずらか 奇跡の宝石“レッドダイヤモンド”

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世界中の女性を虜にするダイヤモンドは、無色透明なほど価値が高いとされています。婚約指輪などを購入する際に、その品質を証明する鑑定書を受け取った方もいるのではないでしょうか。しかし、そんな無垢で清楚なイメージを与える天然のダイヤモンドのなかには、ごくまれに色をもって生まれてくるものもあります。それが“ファンシーカラー・ダイヤモンド”と呼ばれるものです。

ファンシーカラー・ダイヤモンドとは、カラーダイヤモンドのなかでも色味がはっきりとしたものを指しています。主に8色(レッド・ブルー・イエロー・ピンク・オレンジ・パープル・バイオレット・グリーン)に分類されており、そのなかでもひときわ異彩を放つものが“レッドダイヤモンド”です。

レッドダイヤモンドは、ピンクダイヤモンドが濃くなってレッドと評価されたもの。ピンクダイヤモンドは、世界でも年間数十個ほどしか産出されないレアダイヤです。そんなピンクダイヤモンドのなかから選別されるレッドダイヤモンドは、まさにS級のレアカラーといえます。そのため、ファンシーカラー・ダイヤモンドのなかでも市場に出回ることが少なく、ほとんどお目にかかれないほど希少な宝石だとされています。

レッドダイヤモンドの評価基準は、“Fancy Red(ナチュラルな赤)”、“Fancy Purplish Red(紫がかった赤)”、“Fancy Orangy Red(オレンジがかった赤)”の3種類です。この3種類のなかでもとくに希少価値が高いものが“Fancy Red”です。Fancy Redと評価されているレッドダイヤモンドは、世界でもほんのわずか。もしかしたら、ファンシーレッド・ダイヤモンドは神様のいたずらが生んだ奇跡の宝石なのかもしれません。

世界最大のレッドダイヤモンド“ムサイエフ・レッド”

世界最大のレッドダイヤモンドは、“ムサイエフ・レッド”です。大きさは5.11カラットと小さいですが、GIA(米国宝石学会)が認めたレッドダイヤモンドのなかで最も大きいファンシーレッド・ダイヤモンドといわれています。

ムサイエフ・レッドの歴史は比較的新しく、1990年代半ばにブラジルにある鉱山で農夫により発見されました。発見された原石の大きさは13.9カラットで、その原石を購入したのがNYにある“William Goldberg Diamond Corp(ウィリアムス・ゴールドバーグ・ダイヤモンド社)”です。その後、原石は三角形のトリリアントカットを施され、現在の大きさである5.11カラットとなりました。なお、当初は盾に似たその形から“Red Shield(赤い盾)”と呼ばれていました。

ムサイエフ・レッドと呼ばれるようになったのは、2011年にイギリスの“Moussaieff Jewellers Ltd(ムサイエフ社)”が所有者になったためです。ムサイエフ・レッドの落札価格は800万ドル(約9億8,000万円)とされており、現在もMoussaieff Jewellers Ltd(ムサイエフ社)が所有しています。
なお、ムサイエフ・レッドは世界で最も高額な宝石と称されており、1カラットあたりの価格は100万ドル(約1億2,000万円)ともいわれています。

特別な婚約指輪が欲しいなら、カラーダイヤはいかが?

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女性にとって一生の宝物となるアクセサリーといえば、婚約指輪ではないでしょうか。
婚約指輪には、無色透明のダイヤモンドがあしらわれていることが多いといえます。しかし、「ちょっと変わった婚約指輪が欲しい」という方は、彩りが鮮やかなカラー・ダイヤモンドを選んでみてもよいかもしれません。

カラーダイヤモンドには、天然のダイヤモンドである“ファンシーカラー・ダイヤモンド”と、透明なダイヤモンドに人工的に色をつけた“トリートメントカラー・ダイヤモンド”があります。

トリートメントカラー・ダイヤモンドは比較的リーズナブルなので、多くのジュエリーショップで取り扱われています。“色の起源”という欄には、“人為的照射”や“高温高圧プロセス”などと記載されているので、カラーダイヤモンドをお探しの際には確認してみることをおすすめします。
一方で、ファンシーカラー・ダイヤモンドは産出量が少ないために高額であることが多く、ジュエリーショップによっては取り扱っていない場合もあります。もっとも、その希少性や神秘的な色合いから注目が集まっており、「周りの人とは違う、自分だけのダイヤモンドが欲しい」という方から支持されています。ファンシーカラー・ダイヤモンドを婚約指輪として選ぶ女性も多くなっています。

先に述べたレッドダイヤモンドは、ファンシーカラー・ダイヤモンドのなかでも極めて希少性が高く、なかなか見つけることができませんが、カラー・ダイヤモンドにはレッド以外にもたくさんのカラーがあります。そのため、自分に似合うダイヤモンドを見つけることができるのです。
お気に入りの一色を選ぶもよし、透明なダイヤモンドのなかにアクセントとしてあしらうのもよし。そう考えると、婚約指輪選びもより楽しくなるはずです。

世界最高峰のきらめき

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いかがでしたか? 婚約指輪や結婚指輪でダイヤモンドを目にする機会は多いですが、レッドダイヤモンドは中々お目にかかれないほどレアなダイヤモンドです。評価がFancy Redともなれば、なおさら。世界でもわずかなことから、婚約指輪などに使われることは少ないかもしれませんが、一度でいいからその輝きを間近で見てみたいものです。

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