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プロポーズ・婚約

婚約指輪にダイヤモンドが選ばれるようになったのは何故?

ダイヤモンドは婚約指輪の定番となっている宝石ですが、ダイヤモンドでなければならないという決まりはありません。ただ、婚約指輪を購入する9割近くのカップルがダイヤモンドを選んでおり、やはりダイヤモンドは「二人の永遠の愛を象徴するもの」として相応しいものなのです。
ここでは、婚約指輪にダイヤモンドが選ばれるようになったその背景についてご紹介します。

婚約指輪の歴史

婚約指輪そのものの歴史は、2000年以上前の古代ローマ時代に遡ります。

古代ローマでは男性が未来の花嫁に向け、「必ずあなたと結婚をする」という意味を込めて鉄で作った指輪を贈っていました。婚約指輪(結婚)を左手にはめるという習慣もこの時代に生まれたとされています。左手の薬指は心臓に結びつく血管が通っているとされており、愛を深めるための特別な指と考えられていたからです。

また、2世紀になると鉄の指輪ではなく、金の指輪が主流となります。さらに、ルネサンス期にはさまざまな芸術性が高まったことから、宝石の細工技術も進化し、宝石で飾られたものも登場します。現代では婚約指輪の定番となっているダイヤモンドのカット技術が誕生したのもこの頃だとされています。

世界で最初にダイヤモンドのついた指輪をあげたのは……

婚約指輪としてダイヤモンドのついた指輪を最初に贈ったのが、ハプスブルク家の王子マクシミリアンです。

15世紀、ハプスブルク家の王子マクシミリアンはブルゴーニュ公シャルルの娘マリアと婚約する際にダイヤモンドのついた婚約指輪を贈りました。その指輪は、Mの文字をかたどっており、マリアとマクシミリアン、さらに聖母マリアとの結びつきを表しているものだとされています。これ以降、王家ではダイヤモンドの婚約指輪を贈ることがしきたりとなりました。
また、19世紀になれば王家だけではなく、一般的に贈られるようになったのです。

ダイヤモンドは、鉱物の中で最も硬いものです。そのダイヤモンドは、絆と永遠の愛を象徴するものとされました。

企業のプロモーションによって、日本全国に広まった

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世界では古くから婚約指輪が贈られていましたが、日本で指輪が贈られるようになったのは比較的最近のことです。

国内で一般的に婚約指輪が贈られるようになったのは1960年代で、この頃はダイヤモンドに限らず、さまざまな宝石の指輪が贈られていました。1970年代に婚約指輪の所得率は約70%になりますが、ダイヤモンドのついた指輪は約15%とまだまだ少なく、ダイヤモンドは婚約指輪の定番といえるものではありませんでした。

しかし、1970年代にダイヤモンド市場最大の企業であるデ・ビアス社のテレビCMにより、その流れが大きく変わります。デ・ビアス社は、「お給料の三ヶ月分」というキャッチコピーとともに日本人モデルを起用したテレビCMを放送しました。日本全国で放送されたこのCMはまたたく間に反響を受け、1980年代の婚約指輪の取得率は79%、そのうちダイヤモンドのついた指輪は70%を占めるようになりました。
また、その後もさまざまなパターンのCMが放送され、「給料の三ヶ月分」という認識が日本全国に広まりました。こうして、ダイヤモンドの婚約指輪は不動の地位を築くことになります。

リングと同じ意味を持つダイヤモンド

元々、リング(輪)には「終わりも始まりもない永遠なもの」という意味が込められていました。
さらにダイヤモンドは、硬く割れることがなく永遠に輝き続けるため、リングと同じ「終わりも始まりもない永遠なもの」という意味となりました。リングとダイヤモンドが合わさった婚約指輪は、永遠の愛を誓うためのアイテムとしてピッタリなものであるといえるでしょう。
また、ダイヤモンドは無色透明であるため「純潔」を意味するものでもあります。壊すことの出来ない硬い絆、ピュアな愛を象徴とするダイヤモンドは、婚約指輪の定番であるといえるでしょう。

ダイヤモンドも誕生石のひとつである

上述のように、婚約指輪はダイヤモンドでなければならないというわけではありません。
最近では、「ルビー」や「サファイア」など誕生石のついた指輪を購入する方もいます。

ダイヤモンドは、そんな誕生石のひとつでもあります。ダイヤモンドは4月の誕生石であり、永遠の愛の他に、清浄無垢という宝石言葉もあります。由来は、ギリシャ語の「アダマント」で、「屈服しない」という意味があります。「屈服しない」という言葉は、困難に対してくじけることのない様を指します。結婚してから喧嘩をしたり困難なことがあったりしてもダイヤモンドの美しい輝きを見つめれば、嫌なことも忘れることができるといえます。

婚約指輪は、プロポーズのときに渡さなければならないと思っている方も少なくありませんが、デザインは自分で選びたいと思う花嫁も多く、最近は彼と一緒に買いに行く人も多くなっています。
一生に一度の大切な宝物である「婚約指輪」。あげて嬉しい、貰って嬉しいものを選びたいものです。

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