ダイヤ

稀代の名女優「ヴィヴィアン・リー」。映画と恋とジュエリーが彩った彼女の生涯

ダイヤモンドは、世界中の人々に愛され続けている宝石のひとつ。特に、銀幕を彩った有名女優たちとダイヤモンドの結びつきはとても深いものです。今回は絶世の美貌を誇る有名女優「ヴィヴィアン・リー」が愛したダイヤモンドや彼女が辿った歴史、没後50年の2017年に開催されたオークションについてご紹介します。

 

美貌と情熱を兼ね備えたヒロイン「ヴィヴィアン・リー」

本と羽

マリリン・モンローやオードリー・ヘップバーンなどのように、今なお人々の心を惹きつける有名女優は数多くいます。「ヴィヴィアン・リー」も、そのうちの一人ではないでしょうか。

ヴィヴィアン・リーは、絶世の美貌と稀有な演技力で一世を風靡した女優です。映画「風と共に去りぬ」では、美しい容姿と激しい気性を持ち合わせたヒロイン「スカーレット・オハラ」を演じた女優として知られています。「風と共に去りぬ」は、アメリカ南部を舞台に繰り広げられる歴史やラブロマンスを描いた愛憎劇で、世界中で大ヒットした作品です。

豊かで美しい黒髪と大きな瞳を持ったヴィヴィアンは、スカーレットの鮮烈なイメージを観客へと残していきました。実は彼女自身「風と共に去りぬ」の熱心な愛読者であり、ヒロインのスカーレット役を熱望していたと語られています。ヴィヴィアンは、代表作となった「風と共に去りぬ」をきっかけにアカデミー賞主演女優賞も獲得しています。

そんなヴィヴィアンが生を受けたのは、1913年のインド。6歳でロンドンの修道院寄宿学校へ入学し、19歳のときには1度目の結婚をしています。その後ヴィヴィアンは、憧れのローレンス・オリヴィエを追って渡米し、「風と共に去りぬ」のヒロイン・スカーレット役を射止めます。当時のヴィヴィアンは、ハリウッドでは全くの無名女優。0からスタートを切った彼女でしたが、瞬く間にスター女優の座へと上り詰めたのでした。

しかし、幸せの絶頂にやがて陰りが見え始めます。精神的な病にむしばまれた彼女は順調に女優業をこなす傍ら、壮絶な闘病生活を送っていました。2度目のアカデミー主演女優を獲得した「欲望という名の電車」や、ヴィヴィアン自身が最も気に入っていると語った「哀愁」などの名作に出演しながらも、結婚生活の破たんや病の進行といった苦難に苛まれていたのです。そして1967年、ロンドンのアパートで息を引き取りました。美貌と演技力で歴史に名を残した大女優の最期としては、あまりにもふさわしくないひっそりとした最期でした。

 

ヴィヴィアン・リーが愛したダイヤモンドジュエリーたち

白い靴とアクセサリー

ヴィヴィアン・リー没後50年の2017年に、ヴィヴィアンが愛したダイヤモンドやジュエリーのコレクションがオークションにかけられました。ロンドンのサザビーズにて開催された「Vivien: The Collection of Vivien Leigh」で、ヴィヴィアンの愛用したコレクションや意外な私生活を垣間見れるアイテムが登場し、話題になりました。

その中には、当時のデザイナーが仕立てたというドレスや歴史あるダイヤモンドがあしらわれたブローチ、「風と共に去りぬ」の原作者から贈られたという単行本1冊も含まれており、まさに豪華絢爛な品揃え。映画「風と共に去りぬ」の台本も出品され、映画ファンにとってもたまらないオークションです。また、秘密裏に行ったという結婚式への招待客、キャサリン・ヘップバーンから贈られた銀製ゴブレットもオークションにかけられました。彼女の交友関係を垣間見ることができる、貴重なアイテムです。さらに、2番目の夫であるオリヴィエとの永遠の愛が刻まれたゴールド・リングも出品されました。のちに離婚することになった2人が愛し合っていたころの、哀愁が感じられるリングです。

ヴィヴィアンはダイヤモンドなどの宝石をはじめ、絵画や陶磁器、オブジェなどのアート作品も愛したといわれています。映画の撮影などで海外を回る際には、訪れた国でさまざまな作品を購入し、ときには楽屋や部屋に飾るための絵画をアーティストへ依頼することもあったようです。特に象徴的なのは、赤いチョークで描かれたヴィヴィアンのポートレート・デッサン。アーティストのオーガスタス・ジョンによる作品で、最後まで完成することがなかったデッサンです。アーティストが被写体であるヴィヴィアンに夢中になったと夫のオリヴィエが感じたために、完成しなかったのだとか。

Vivien: The Collection of Vivien Leighに登場した品物は、どれも波瀾万丈なヴィヴィンの人生を彩ったものばかり。ロンドン時代のものもあれば、ハリウッドでの絶頂期のもの、没年に至るアイテムまで全250点が出品されました。

 

映画を観ながら、ジュエリーに思いを馳せてみては

ヴィヴィアン・リーは数々のダイヤモンドジュエリー、アート作品を愛した大女優。歴史に残る美貌と情熱、才能を兼ね備えた彼女の人生は、これらのコレクションたちで華やかに彩られているのです。彼女の波乱万丈な歴史や生涯に想いを馳せながら、「風と共に去りぬ」「欲望という名の電車」などの映画を観賞してみてはいかがでしょうか?

 

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