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ダイヤ

オレンジの妖艶な魅力「パンプキンダイヤ」とは

ダイヤモンドは婚約指輪の宝石としてとても高い人気があります。無色透明のダイヤモンドは婚約指輪でもよく見られますが、赤や青、ピンク、オレンジなどのカラーダイヤモンドがセットされた婚約指輪を目にしたことがある方は少ないのではないでしょうか。なぜならば、これらのカラーダイヤモンドは非常に希少性の高いものだからです。

そんなカラーダイヤモンドのなかでも希少性が高いといわれているのが、オレンジ色のダイヤモンドです。今回は、オレンジダイヤモンドの代表格とも呼ばれる5.54カラットの「パンプキン・ダイヤモンド」についてご紹介します。

 

パンプキン・ダイヤモンドの歴史

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オレンジダイヤモンド「パンプキン」の原石は、1997年の中央アフリカ共和国で発見されました。発見されたときのパンプキン・ダイヤモンドの原石の色は「茶色」。この色が原因で、発掘初期はディーラーたちから注目されませんでした。原石は発掘後に南アフリカで売りに出され、ウィリアム ゴールドバーグ社のビル・ゴールドバーグ(ニューヨークのダイヤモンド・ディーラー)に購入されます。最初ほとんど注目を集めることのなかった原石は、ゴールドバーグ社の手に渡ったことで、華やかな歴史を歩み始めます。ゴールドバーグ社の匠の研磨とカットによって、鮮やかなオレンジ色を放つ5.54カラットのダイヤモンドに生まれ変わったのです。

そして1997年10月30日、ウィリアム ゴールドバーグ社はそのオレンジダイヤモンドをオークションにかけました。見事オレンジダイヤモンドを落札し、手に入れた者の名前はロナルド・ウィンストン。ニューヨークで高級宝飾をビジネスとする、あのハリー・ウィンストン社の社長です。オレンジ色に輝く色、そしてハロウィンの前日に手に入れたことから、彼はオレンジダイヤモンドに「パンプキン」と名付けました。購入後、ロナルド・ウィンストンはデザイナーと一緒に、パンプキン・ダイヤモンドをセットするジュエリーのデザインを開始。試行錯誤の末に出来上がったのは、美しくカッティングされた透明なダイヤモンドでパンプキンを挟んだ、アンティーク調のプラチナリングでした。

 

歴史的瞬間に登場したパンプキン・ダイヤモンド

PUMPKINS

出典元:LAZARE DIAMOND

パンプキン・ダイヤモンドの指輪は、2002年の第74回アカデミー賞授賞式で美しい褐色の肌を持つアフリカ系アメリカ人の女優 ハル・ベリーと一緒に登場しました。この年ハル・ベリーは、ニコール・キッドマンやジュディ・ディンチといった、そうそうたる他ノミネートメンバーを抑えて映画「チョコレート(原題Monster’s Ball)」でアカデミー賞最優秀女優賞に輝きました。実は白人以外のアメリカ人が最優秀女優賞を受賞したのは、この年が初めてのこと。ロナルド・ウィンストンはこの日のために、ハル・ベリーにパンプキン・ダイヤモンドのリングを着用するように貸し出すという粋なはからいをしていました。パンプキン・ダイヤモンドは、このハリウッドの歴史が動いた栄光の瞬間を祝福するかのように、スピーチをする彼女の手元で美しい輝きを放っていたそうです。

 

オレンジダイヤモンドの石言葉とその希少性

パンプキン・ダイヤモンドを含めたオレンジダイヤモンドの石言葉は「心の調和」や「安らぎ」。人間関係がうまくいかないときや、誰かとの関係を修復したいとき、オレンジダイヤモンドを身につけていると、ダイヤモンドが大切な人との心をつないでくれるとされています。

そんなオレンジダイヤモンドの主な産地は、アーガイル鉱山(オーストラリア)とプレミア鉱山(南アフリカ)の2つ。いずれかの土地でオレンジ色のダイヤモンドが見つかる可能性は、世界で採掘されているダイヤモンド全体の1%以下だといわれています。また、ダイヤモンドにおける単色のオレンジ色は非常に珍しく「オレンジ色に近いピンク色」「茶色がかったオレンジ色」「黄みの強いオレンジ色」などはあっても、オレンジ単色で輝きを放つダイヤモンドは、めったに存在しません。純色オレンジのダイヤモンドを探しているコレクターもいるのですが、そうそう手にすることはできません。さらに、市場に出回るほとんどのオレンジダイヤモンドは「ファンシーライト」と呼ばれる、GIA(アメリカ宝石鑑定協会)の色鑑定で高く評価されるものではありません。

そんななかでも、パンプキン・ダイヤモンドは純色かつ最も鮮やかなカラー「FANCY VIVID」という評価をされています。オレンジダイヤモンドの希少性とパンプキン・ダイヤモンドのカラーの彩度を知ると、パンプキン・ダイヤモンドがとても価値のあるものだと想像ができます。

 

 

オレンジダイヤモンドが発見される可能性は奇跡とも呼べる確率ですが、結婚を決意できるような運命の相手との出会いも奇跡と呼ぶにふさわしいもの。二人の奇跡が永遠に続くように、特別な想いが込められた婚約指輪を選んでみてはいかがでしょうか。オレンジダイヤモンドの持つ石言葉のように、婚約指輪が二人の心の調和をサポートしてくれるでしょう。

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