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ダイヤモンドの宝庫! ロシア・クレムリンのダイヤモンド庫

1156年に誕生した旧ロシア帝国の宮殿・クレムリンは、城壁が総延長約2,235mあるといわれており、敷地内にはウスペンスキー大聖堂やブラゴヴェシチェンスキー聖堂、イコノスタスなど多くの名所が存在しています。そんなロシアの歴史的施設、クレムリンの見どころのひとつが、「世界一の宝石庫」とも評される「ダイヤモンド庫」です。

そこで今回は、ロシア・クレムリンのダイヤモンド庫に展示されている有名なダイヤモンドや、ダイヤモンド庫に併設されている武器庫についてご紹介します。

 

世界最大のダイヤモンドや、由緒ある王冠などが眠る宝石庫

Day view on facade of Catharine Palace in Tsarskoye Selo (Pushkin), Russia

クレムリンのダイヤモンド庫は、ロシア中から素晴らしい宝石類を集めた世界最高級の宝石庫です。閲覧するには入場料が必要で、入場前には金属探知機によるチェックや持ち物検査などが行われます。入館前のセキュリティーチェックは非常に厳重なのですが、展示スペースは驚くほどにシンプル。ダイヤモンドの装飾品がショーケースに無造作に収められ、通常の展示場にあるような説明書きの類は一切ありません。しかし、ライトに照らされてキラキラと光るダイヤモンドたちは、一度目にすると、一生忘れられないような眩い輝きを放っています。

そんなクレムリンのダイヤモンド庫には、世界的に有名なダイヤモンドの数々が展示されています。今回は、そのなかでも特に有名なダイヤモンドをご紹介します。

オルロフ・ダイヤモンド
オルロフ・ダイヤモンドは、半分にカットした卵のような形が特徴の、199.60カラットのダイヤモンドです。1774年にグレゴリ・オルロフ伯爵から、ロシアの女帝エカテリーナ2世へと献上されました。皇帝の王笏にセットされた形で展示されています。

シャー・ダイヤモンド
シャー・ダイヤモンドは、1450年にインドでみつかったといわれているイエローダイヤモンドです。重さは88.70カラットで、3つの面にシャー・ニザム、シャー・ジェハン、ナディル・シャーという歴代所有者3人の名が刻まれています。

エカテリーナ2世の王冠

ロシアの女帝エカテリーナ2世は、オルロフ・ダイヤモンドの他にもさまざまなダイヤモンドを所有していました。エカテリーナ2世の戴冠式で使われた王冠には、5,000個のダイヤモンドと75個の真珠、そして頂点にスピネルが飾られています。このスピネルは、世界最大のスピネルといわれる“サマリアン・スピネル”に次いで大きなスピネルです。無数の宝石が飾られた王冠は重厚感があり、豪華絢爛な佇まいをみせています。

ロシアの地図
クレムリンのダイヤモンド庫には、ダイヤモンドの粒を敷き詰めて作ったロシアの地図も展示されています。モスクワの位置には、真っ赤なルビーが。「地球上に存在する地図のなかで、最も高価な地図」ともいわれています。

 

この他、入口近くに10カラットほどのダイヤモンド原石が無造作に積まれているなど、クレムリンのダイヤモンド庫には思わず目を疑ってしまうような光景が広がっています。ダイヤモンドが歴史的な偉人たちにも愛されてきたことを知ると、愛する人への婚約指輪に用いるときの思い入れも強まりそうですね。

 

ロシアの歴史と深い関わりのある装飾品が並ぶ武器庫

クレムリンにある施設のなかで、ダイヤモンド庫と並ぶ見どころが「武器庫」です。武器庫が創設されたのは16世紀のこと。武器の製造および収納を行う倉庫として創設されますが、17世紀には宝石や金に携わる職人たちの工房としても使われていたといいます。工房内では、繊細な技術必要とされる宝石の埋め込み作業や、福音書などに金箔装飾をあしらう作業などが行われていました。時が経ち、18世紀初頭には、帝室が所有する貴重品の収納庫として使われるようになり、1813年にロシア初の博物館と認定されました。

武器庫に展示されているコレクションは、王冠、王笏、玉座など、約4,000点にもおよぶといわれています。なかには、ロシア君主が即位の際に使われていた王冠“モノマフの帽子”や、1,500個ものダイヤモンドが装飾されたアレクセイ・ミハイロヴィッチ皇帝の玉座などもあります。また、緻密な細工と仕掛けが美しい黄金のイースターエッグも圧巻です。

 

息を飲むほどの美しさ…… ダイヤモンドを婚約指輪に

世界一と評されるだけあり、クレムリンのダイヤモンド庫・武器庫には、ロシアの歴史と密接に関連する装飾品が数多く展示されています。その数の多さと豪華さをみると、ロシアの歴史に名を刻む偉人たちにとって、ダイヤモンドがどれだけ大切な存在であったのかが伺えます。

 

そんな偉人たちをも魅了するダイヤモンドを、婚約指輪の中心にあしらってみてはいかがでしょうか。極上の煌めきを放つダイヤモンドを飾れば、よりいっそう輝く婚約指輪に仕上がりますよ。かつて偉人たちが何を思いながらダイヤモンドを身につけていたのか、そんなことを考えながら婚約指輪を眺める時間も悪くはないかもしれません。

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