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ダイヤモンド史にニューカマー現る! 神秘的な紫を纏う“アーガイル・バイオレット”

バイオレットダイヤモンドは、ダイヤモンドのなかでも希少性が高いと言われています。2015年8月、史上最大とされるバイオレットダイヤモンドが、西オーストラリア州にあるアーガイル鉱山で発見されました。その名も、「アーガイル・バイオレット」。これは、これからのダイヤモンドの歴史に名を残すダイヤモンドではないかと囁かれています。 

そこで今回は「あり得ないほど希少」とも評されるバイオレットダイヤモンド、アーガイル・バイオレットについてご紹介します。

 

ピンクダイヤモンドの生産率ナンバーワン アーガイル鉱山とは?

Yellow cars in a large quarry mining granite

アーガイル鉱山は、西オーストラリア州に位置する世界有数のダイヤモンド鉱山です。その所有者は、世界有数の巨大鉱山会社といわれる「リオ・ティント」。世界で第4位のダイヤモンド生産国に君臨するオーストラリアにおいて、ダイヤモンドの生産量の大半を担っているのがアーガイル鉱山です。ピーク時の1994年の生産量は4,200万カラットにまでおよび、これは同年の全世界の年間ダイヤモンド生産量の約4割を占めていたといわれています。

 

そんなアーガイル鉱山で産出されるのはピンクダイヤ、ホワイトダイヤ、シャンパンダイヤ、コニャックダイヤなど。婚約指輪の宝石としても人気のピンクダイヤは、約9割がアーガイル鉱山で採れるといわれています。さらに、アーガイル鉱山は、バイオレットダイヤモンドを採掘できる唯一の鉱山でもあります。

 

吸い込まれそうなほど眩い輝きを放つ アーガイル・バイオレット

2015年8月にアーガイル鉱山で発見されたバイオレットダイヤモンドは、もとは9.17カラットの原石でした。発見当初はヒビ割れや傷、穴のある状態のダイヤモンドでしたが、数週間かけて検査された後に、アーガイル鉱山の研磨職人“リチャード・ハウ・キム・カム”の手に渡ります。彼の手で2.83カラットのオーバルシェイプ・ダイヤモンドへと姿を変えたバイオレットダイヤモンドは、「アーガイル・バイオレット」と名づけられました。ミステリアスな紫色で見る人を魅了するアーガイル・バイオレットは、世界的な宝石鑑定機関「米国宝石学会(GIA)」から「ファンシー・ディープ・グレイッシュ・ブルーイッシュ・バイオレット」という、非常に高い評価をつけられました。

 

アーガイル・バイオレットの所有者であるリオ・ティントは、毎年、「アーガイル・ピンクダイヤモンド テンダー」という、アーガイル鉱山産出のダイヤモンドの入札会を開催しています。このイベントには、世界各国のダイヤモンド愛好家やコレクターが集結します。アーガイル・バイオレットは、2016年に開催された同イベントの目玉商品として披露されました。そのとき、リオ・ティントの販売部門責任者であるパトリック・コペンズは、次のように語ったそうです。

 

「とても希少で非常に珍しいアーガイル・バイオレットは、その美しさと大きさ、そしてアーガイル鉱山という出所の確かさで、大きな人気を集めるでしょう」。

 

彼の言葉どおり、アーガイル・バイオレットは2016年の入札会で多くの人々の心を惹きつけ、夢中にさせたそうです。

 

アーガイル鉱山の閉山で、さらに高まる、バイオレットダイヤモンドの価値

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ダイヤモンド界を牽引してきたアーガイル鉱山ですが、実は何年も前から「閉山が近いのではないか」と噂をされてきました。閉山の理由は、「アーガイル鉱山がダイヤモンド鉱山としての限界を迎えているこから」。もはやアーガイル鉱山は、最も効率のよい採掘方法といわれる「露天掘り」ではダイヤモンドの採掘が難しくなってしまい、効率が悪い「地下掘り」をしないとダイヤモンドが見つけられないような状況が続いています。ただ、この採掘方法が行われるのも2018年までと発表されており、その後アーガイル鉱山がどうなってしまうのかはわかりません。

 

アーガイル鉱山の閉山で予測される問題が、ピンクダイヤモンドやバイオレットダイヤモンドの採掘量の激減です。今後、これらの採掘が見込める新たなる鉱山が登場しない限り、ピンクダイヤモンドやバイオレットダイヤモンドの生産量が大幅に下がることは確実です。この影響を受け、ピンクダイヤモンドやバイオレットダイヤモンドの希少性はさらに高まり、やがては市場からその姿を消してしまう可能性もあります。

 

現在は婚約指輪などの宝石として美しい輝きを放っている、ピンクダイヤモンドやバイオレットダイヤモンドですが、今後は愛好家やコレクターの間のみで取引される幻の宝石として、その輝きを一層強めていくことになるのかもしれません。

 

一生に一度の婚約指輪にはダイヤモンドを

婚約指輪の主役として、多くの人に選ばれ続けているダイヤモンド。より心に残る婚約指輪にしたいのであれば、メインストーンにバイオレットダイヤモンドやピンクダイヤモンドなどの希少な宝石を用いた婚約指輪を選んでみてはいかがでしょうか。

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