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無色透明だけじゃない!ファンシーカラーダイヤモンドって?

ダイヤモンドといえば、無色透明に輝く宝石をイメージする方がほとんどではないでしょうか? しかし、実はダイヤモンドにはピンク、ブルー、イエロー、グリーンなどさまざまなカラーがあります。これらはファンシーカラーダイヤモンドと呼ばれ、なかには無色透明のダイヤモンドよりも価値が高いものも存在します。

ここでは、ファンシーカラーダイヤモンドの鑑定方法、価値の高い色、そしてトリートメント済みのカラーダイヤモンドとの違いについてご紹介します。

 

ファンシーカラーダイヤモンドの鑑定方法

ダイヤモンドは、4C(カラット、クラリティ、カラー、カット)を軸に評価されます。そのうちカラーにはDからZまでのグレードがあり、無色透明であるDに近づくほど高く評価され、高値がつけられます。

一方で、ファンシーカラーダイヤモンドは色の彩度に重点が置かれます。ダイヤモンドを「ヒュー(色相)」「トーン(明度)」「サチュレーション(彩度)」の3つに分けて表します。色相とは、つまりは色味のことです。赤、青、緑など、色味の違いを表す言葉で、ダイヤモンドの色相は、マスターストーンやマンセルのカラーチャートなどを利用して決定されます。

色相が決定した後、他の光源や色の影響を受けない最適な環境下で明度と彩度を判定し、「ファンシービビッド」「ファンシーインテンス」「ファンシー」「ファンシーライト」など各グレードに当てはめていきます。基本的に、色に深みのあるカラーダイヤモンドは価値が高いと評価され、高値がつけられることになります。なお、このシステムはダイヤモンド鑑定のプロとして知られる非営利の宝石学研究・教育機関である米国宝石学会(GIA)で作られたものです。今、この評価システムは世界中の宝石鑑定の場面で用いられています。

もちろん、カラーだけでなくクラリティやカットも宝石の価値に多大な影響を与えます。クラリティに関しては、宝石の耐久性に悪影響を及ぼすほどインクルージョンが多く含まれている場合、その価値は驚くほど下がってしまいます。しかし、インクルージョンを多く含有するダイヤモンドでも、カラー評価が高ければ価値のある宝石として認められることがあります。

 

希少性の高さと彩度で価値が決まる

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美しく輝くファンシーカラーダイヤモンドを、婚約指輪のメインストーンに使いたいと考える方も少なくないはず。一生に一度きりの大切な婚約指輪。せっかくなら、より価値のあるファンシーカラーダイヤモンドをセットしたいものですよね。では、ファンシーカラーダイヤモンドのなかで、特に希少性の高い色は何色なのでしょうか?

希少性が高いとされる色は、「ピンク」「ブルー」「グリーン」などです。なかでもピンクダイヤモンドの産出量は全ダイヤモンドの約0.01%となっています。ブルーダイヤモンドは、高い彩度を誇るものは極稀で、非常にレアな宝石として知られています。グリーンダイヤモンドは、採掘されるもののほとんどは表面だけがグリーンに色づいています。そのため、全体的にグリーンを帯びているものは希少品として取り扱われます。

その一方、ブラウンダイヤモンドやイエローダイヤモンドは産出量が多く、ファンシーカラーダイヤモンドのなかでは希少性が低いとされています。

ナチュラルとトリートメントの違いとは?

婚約指輪をはじめ多くのジュエリーに用いられるカラーダイヤモンドですが、市場に出回っているダイヤモンドのなかには、人工的に着色されたトリートメントダイヤモンドも存在しています。カラーダイヤモンドには「ナチュラルダイヤモンド」と「トリートメントダイヤモンド」の2種類があります。ナチュラルダイヤモンドはダイヤモンドのカラーが天然で生成されたダイヤモンドで、トリートメントダイヤモンドは人工的に着色されたダイヤモンドを指します。

トリートメントダイヤモンドは、宝石に放射線を照射したり、分子構造を変化させたりとさまざまなテクノロジーを利用して作られます。放射線処理では、特殊な機器を使い、ラジウム塩やラドンなどを照射することで、無色透明なダイヤモンドに濃淡の異なる色をつけます。

しかし、放射線を利用して色を帯びさせるという方法は、自然界でも行われていることでもあります。というのも、ナチュラルダイヤモンドがもつ美しい色は、何百万年という長い年月をかけて自然界にある放射線を浴び続けることで作られるからです。この着色が天然なのか人工的なのかを見分けることは困難で、特にグリーン系、ブルー系のダイヤモンドは判別しづらいといわれています。なお、これに関して中央宝石研究所(CGL)では、特殊な機器を用いて詳細な検査が行われています。くわえて、GIAでは色の起源が判定されたカラーダイヤモンドに対しては、その旨を記載したグレーディングレポート「カラーオンリーレポート」を提供しています。

このように、カラーダイヤモンドには天然のものと人工的なものと2種類があります。カラーダイヤモンドが使われた婚約指輪などのジュエリーを購入するときは、正真正銘のナチュラルなファンシーカラーダイヤモンドであるかを、ジュエリーショップのスタッフに直接確認したり、レポートの有無をチェックしたりして、明確にしておくように心がけましょう。

 

美しいファンシーカラーダイヤモンドを婚約指輪に

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無色透明のダイヤモンドとは異なる輝きで、多くの人々を魅了するファンシーカラーダイヤモンド。婚約指輪のメインストーンに使えば、指先をパッと華やかに見せてくれます。また、リングの内側にそっと忍ばせ、オリジナリティあふれる婚約指輪へと仕上げるのもよいでしょう。個性的な魅力を、ぜひ体感してみてくださいね。

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