コラム

ダイヤ

ダイヤモンドの美しい輝きは、「カット」にあり。

永遠と愛の象徴として、はるか昔から人々を魅了し続けるダイヤモンド。ダイヤモンドが人々を惹き付けてやまないのは、その高潔で優美な輝きゆえ。では、その稀有な輝きは、一体なぜ生まれるのでしょうか。

ダイヤモンド原石に永遠の命を宿す、カット

人間ひとりひとりに個性があるように、ダイヤモンドにもそれぞれ個性があります。ダイヤモンドは、何億年もの時間が育んだひとつの奇跡であり、たとえば雪の結晶と同様に同じものはひとつもないのです。
その個性を見極め、その価値を客観的に判断する際に用いられるのが、GIAが定める国際的評価基準、「4C」です。
4Cとは、カラット(重量)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(形のバランスと研磨による仕上げの状態)のこと。このうち、カラット、カラー、クラリティは自然が決定づけるものですが、カットはその良し悪しが人間の手に委ねられる唯一の領域。宝石職人が施すカットによって、4C 評価は大きく変わってきます。
すなわち、カットとは、原石の光を解き放ち、宝石としての価値を高めるためのプロセスなのです。

ダイヤモンドの価値を創造するカット技術

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ダイヤモンドの特有の輝きを引き出すためには、光を最大限に取り込み、きらめきを増幅させるカットが必要。いかに素晴らしい原石であっても、悪質なカットではその輝きは発揮されません。

カット技術は、14世紀以降、多くの宝石職人によって研究されてきました。それ以前には、ダイヤモンドは「とてつもなく硬い石」という特性で注目され、魔除けの石として用いられていましたが、宝石として寵愛されることはありませんでした。ダイヤモンドに宝石としての価値が見出されたのは、カット技術が発展したからこそ。
15世紀半ばに、ダイヤモンド同士をこすり合わせ、その粉末をつけた皮で磨くという方法が発見されて以降、15世紀半ばにはテーブル・カットやローゼンツ・カット、16世紀にはローズ・カットが考案されています。さらに、17世紀になると、ダイヤモンドの上下部分に合計58のカット面を施した、今日でいうブリリアント・カットの原型が登場しました。
時代とともに開発されたこれらの技術によって、ダイヤモンドは、一躍ジュエリー界の主役に躍り出ることとなったのです。
その後、20世紀に入ると、ラウンド・ブリリアント・カットやオーバル・ブリリアント・カット、ペアシェイプ・ブリリアント・カット、プリンセス・カットなどといったものが登場。そして現在では、様々なジュエラーが独自のカットを開発しており、その種類は数え切れないほどにのぼります。
カット方法によって異なる輝きを放つダイヤモンド。その輝きは、今昔の宝石職人たちの愛情と情熱の結晶なのです。

カットが引き出す光の神秘的なハーモニー

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ダイヤモンドの最大の魅力は、その美しい光輝。これは、ダイヤモンドの非常に高い硬度と透明度、屈折率、分散率に由来しています。
そして、この特性を最大限に活かすためには、優れたカットが必要。
ダイヤモンドの輝きは、多層的。まるで星を散りばめたかのような表面のきらめき(シンチレーション)、深部から放たれる純白の光(ブリリアンシー)、プリズム効果によって生まれる虹色の輝き(ディスパージョン)。これらの要素を引き出し、神秘的な光のハーモニーをつくり上げるのは、宝石職人のカット技術なのです。

ダイヤモンドに触れるとき、その輝きの向こう側には、悠久の時と宝石職人たちの情熱が垣間見えるはず。そんな大切に育まれた世界にひとつだけのダイヤモンドを、最愛の人へ。
ダイヤモンドは、愛を誓う贈り物にふさわしい高貴なジュエリーなのです。

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