コラム

ダイヤ

色が変化する“カメレオンダイヤモンド”の謎に迫る

「ダイヤモンド」という言葉を耳にすると、多くの方は婚約指輪についたキラキラと輝く無色透明の宝石をイメージするかもしれません。ダイヤモンドは、婚約指輪の定番の宝石となっています。そのため、女性であれば誰しもが憧れを抱くもの……
そんなダイヤモンドの中には、ピンクやイエロー、ブルーなどの色がついたカラーダイヤモンドがあります。また、加熱や光を当てることによって色が変化する「カメレオンダイヤモンド」というめずらしいダイヤモンドもあります。ここでは、色が変化する神秘的なダイヤモンド、カメレオンダイヤモンドについてご紹介します。

あのカメレオンのように色が変化する不思議なダイヤモンド

2

カメレオンといえば、ギョロっとした目に、長い舌のあの爬虫類をイメージすることでしょう。そんなカメレオンの最大の特徴は、なんといっても変化する体色です。
カメレオンダイヤモンドは、その名のとおり爬虫類のカメレオンのように色が変化するめずらしいダイヤモンドです。

ダイヤモンドは、反射や屈折率などを考慮した上で、最も美しく輝く形に研磨されます。研磨方法はさまざまですが、一般的なダイヤモンドの形とされるブリリアントカットの場合は、すべて58面体に研磨されています。入射角によって輝き方が異なるため、通常ダイヤモンドは、見る角度や光の強さによって印象は違ってきます。
なお、ここでご紹介するカメレオンダイヤモンドは、見る角度や光の強さによって印象が違ってくるというだけではありません。カメレオンのように、はっきりと色に違いが出るのです。

カメレオンダイヤモンドは、加熱や光を当てることで色が変化する

色が変化する宝石で有名なものに、アレキサンドライトがあります。
アレキサンドライトはクレソベリルという鉱物の一種で、昼に太陽光の下で見るとエメラルドのように緑色に輝き、夜に蛍光灯の下で見るとルビーのように赤色に輝くという性質を持ちます。アレキサンドライトが光によって色が変化する理由は、光のスペクトルに関連しているもので、光学現象によって元素であるクロムの含有が関係しています。
対するカメレオンダイヤモンドは、アレキサンドライトのように光学現象によって色が変化するのではなく、「加熱」または「光を当てる」場合に色が変化します。
カメレオンダイヤモンドの色の変化に関する詳しい科学的なメカニズムは未だ明確になっていませんが、「加熱」の場合は、緩やかに温度を変化させると200℃~300℃で色が変化します。また、「光を当てる」場合は、一晩などある一定の時間、暗所に保管をしていて、明るい部屋で取り出したときに色が変化します。なお、カメレオンダイヤモンドの色が変化する現象は、水素を多く含んでいることが大きく関係しているといわれています。
一般的に流通しているカメレオンダイヤモンドは、通常時はオリーブグリーンやグレーグリーンなどの深みがかった緑色をしています。加熱などによって色が変化すると、レモンイエローやオレンジイエローなどに変化します。

婚約指輪などのジュエリーに加工しても色の変化が楽しめる

3

加熱や光を当てるなど、条件によって色が変化するカメレオンダイヤモンドは、とても神秘的な宝石です。そのため、婚約指輪などのジュエリーにカメレオンダイヤモンドを選びたいという方もいます。
しかし、婚約指輪などのジュエリーに加工してしまうと、加熱などによる色の変化を楽しむことはできなくなってしまいます。日常生活の中では、200℃~300℃の温度変化はありません。
そこで、家庭でもカメレオンダイヤモンドの色の変化を楽しみたいという方におすすめなのが、冷蔵庫での保管です。カメレオンダイヤモンドは、暗所に保管することでも色の変化が楽しめます。冷蔵庫の中は暗い上に、常に一定の温度を保ち続けるため、家庭でカメレオンダイヤモンドの色の変化を楽しむのに最適な保管場所です。
冷蔵庫での保管と加熱に比べると、加熱のほうが色の変化が目立ちますが、冷蔵庫での保管は婚約指輪などのジュエリーに加工した後でも、色の変化を楽しむことができます。

婚約指輪にダイヤモンドを選ぶなら、色々と調べて見比べてみよう

一口にダイヤモンドと言っても、色や形、性質などはさまざまで、数えきれないほど多くの種類があります。また、自然から採掘されるものであるため、ひとつとして同じものはありません。永遠の輝きを放つというのはもちろんのこと、オンリーワンであるという点からしても婚約指輪に最適な宝石であるといえます。
ダイヤモンドのついた婚約指輪を購入しようと考えている方は、婚約指輪を購入する前にダイヤモンドについて色々と調べてみてはいかがでしょうか。世界には、カメレオンダイヤモンドのようにめずらしいダイヤモンドがたくさんあります。あなたに最適な、運命的なダイヤモンドがきっと見つかることでしょう。

一覧へ戻る

関連コラム

この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます

新着コラム