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ダイヤ

ダイヤモンドの加工行程~ダイヤモンドジュエリーが出来るまで~

ダイヤモンドは、古くから婚約指輪や結婚指輪などに好んで用いられてきました。
一般的に、婚約指輪ではダイヤモンドをゴージャスに散りばめたり、大きなものを1粒用いるなど、華やかなデザインのものがよく選ばれます。結納品として扱われることもある婚約指輪はきらびやかなものを選んで、パーティーなどの際に身につけるといった方が多いようです。一方、結婚指輪は婚約指輪と異なり、日常的に身につけることを考え、小さなダイヤモンドを1粒だけ埋め込むといったようなデザインを選ぶのが一般的です。
丈夫で透明な輝きを放つダイヤモンドは、婚約指輪や結婚指輪でよく用いられる宝石です。もちろん婚約指輪や結婚指輪のほかにも、ネックレスやイヤリングなど、さまざまなアクセサリーにダイヤモンドは用いられています。
採掘されたばかりのダイヤモンドの原石は光沢も何もないただの結晶体で、婚約指輪どころかどのようなアクセサリーにもふさわしいとはいえないほど地味な姿をしています。
では、きらびやかなダイヤモンドジュエリーとして店頭に並ぶまで、ダイヤモンド原石はどのような加工工程をたどるのでしょうか。

ダイヤモンドの原石がジュエリーになるまで

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原石検査・マーキング

採掘されたダイヤモンド原石は、まず検査にかけられます。多くのダイヤモンド原石は大きさも形もバラバラで、不完全なものがほとんどです。検査ではダイヤモンド原石の結晶の形や輝き、亀裂や不純物の有無などをチェックし、品質の高さによって仕分けされます。仕分けされたダイヤモンドはそれぞれ、ジュエリーとして使用できるものや工業用として利用できるものとして選別されていきます。
ジュエリーとなる原石は、最小限のカットで最大限の透明度や輝きを得るために、結晶軸や結晶方向を判定し、どうやって削り出すかどうかを入念に計算した上で、次の工程である劈開のための印がつけられます。

劈開(へきかい)

劈開は、原石から不純物などを取り除いたり、原石を2つ以上に分割したりする際に行われる作業です。
ダイヤモンドは非常に高い硬度を持っていますが、結晶面を持っており、この結晶面に垂直に力を加えると割れやすいという特性を持っています。研磨で分割を行うと非効率的なため、その特性を利用して劈開が行われます。単純な作業ですが、少しでも間違うと原石が粉砕されてしまうため、細心の注意を払う必要があります。

鋸引き

鋸引きは、原石を真ん中で2つに分割する際に行われる作業です。
切断の方法によっては原石の強度に影響が出て研磨やデザインに制限が生じてしまうため、切断方向は慎重に決められます。特殊なセメントで原石を固定し、ダイヤモンドの粉をコーティングした鋸刃でカットします。ダイヤモンドは高い硬度を持った物質のため、ダイヤモンドをカットしたり研磨したりする際には同じダイヤモンドが使用されます。近年では、自動的に圧力をかける自動鋸引き機械やレーザー光線を利用した機械なども開発され、作業の効率化が進んでいます。

胴削り

ガードリングとも呼ばれる胴削りは、劈開や鋸引きで切断されたダイヤモンド原石を、後々加工しやすいように削っていく作業です。荒い部分を削り、角を丸めて曲面にするのです。鋸刃と同じようにダイヤモンドの粉がついた工具を回転させ、そこへ原石を当てることによって削っていきます。この際に削れて飛び散ったダイヤモンドの粉末は回収され、加工のために再利用されます。

研磨

胴削りによって大まかな形が作られたダイヤモンド原石は、研磨によって宝石としての姿を作り上げられていきます。研磨には、ダイヤモンドコーティングされた円盤状の機械が使われます。一般的に、上下8面ずつの形に研磨され、この時点でようやく見慣れたダイヤモンドの形となります。円盤状の機械で大まかに形が作られた後は、胴削りされた外周を特殊ホイールによって整えていきます。
最後にダイヤモンドの、パビリオンと呼ばれる土台の部分と、クラウンと呼ばれる頭の部分が研磨されます。パビリオンはダイヤモンドの複雑で透明な輝きを生み出す重要な部分であり、クラウンはダイヤモンドの顔となる部分です。研磨には機械化された工具が使われますが、ほとんどは人間の手作業となります。完璧に整ったダイヤモンドの姿を作り出すには、職人の熟練した技術が必要となります。

婚約指輪など特別なジュエリーにふさわしいダイヤモンド

婚約指輪などさまざまなアクセサリーに用いられるほか、それ単体だけで高い価値を持つダイヤモンドは、採掘された状態の原石から実に複雑な工程を経て宝石へと生まれ変わります。そこには気の遠くなるような細かな作業と職人の熟練した技術が必要となり、そのためより一層ダイヤモンドは価値あるものとして扱われるのです。職人の手によって美しく磨かれたダイヤモンドのきらびやかで透明感のある輝きは、婚約指輪や結婚指輪といった特別なジュエリーアクセサリーにふさわしいといえるでしょう。

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